浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0352A01: | マシハ候ヘシナリ花ヤ今宵ノアルシナラマシナト |
J16_0352A02: | ノ意ナルヘシ●オホロケハ小縁ノ字ナリ壒囊等末摘 |
J16_0352A03: | 花ニオホロケナラテシイテ給ヘル抄ニ大方ナラテ |
J16_0352A04: | ト云心也小ノ字ナリト白氏文集十六ニハ無明ノ字 |
J16_0352A05: | ナリ |
J16_0352A06: | 又別解別行の人にやぶられざれと申は。さとりこと |
J16_0352A07: | に。行ことならん人のいはんことにつきて。念佛をも |
J16_0352A08: | すて。往生をうたがふ事なかれと申候なり。乃至た |
J16_0352A09: | とひ佛きたりて光をはなち舌をいだして。煩惱罪惡 |
J16_0352A10: | の凡夫。念佛して决定往生すといふ事はひが事ぞ。 |
J16_0352A11: | 信ずへからずといふとも。それによりて。一念も疑 |
J16_0352A12: | 心あるべからず。そのゆへは一切の佛はみな同心に |
J16_0352A13: | 衆生をみちびき給なり。まづ阿彌陀如來願をおこし |
J16_0352A14: | てのたまはく。われ佛にならんに。十方の衆生。わ |
J16_0352A15: | が國にむまれんとねがひて。わが名號を唱る事。下 |
J16_0352A16: | 十聲にいたるまて。我願力に乘じて。もしむまれず |
J16_0352A17: | といはば。正覺をとらじとちかひ給ふ。その願成就 |
J16_0352B18: | して。すでに佛になりたまへり。しかるを釋迦佛の |
J16_0352B19: | この世界にいてて。この佛の本願をとき給へり。又 |
J16_0352B20: | 六方にをのをの恆河沙數の佛ましまして。一一に舌 |
J16_0352B21: | をのべて三千大千世界におほひ。無虚妄の舌相を現 |
J16_0352B22: | じて釋迦佛の彌陀の本願をほめて。一切衆生をすす |
J16_0352B23: | めて。かの佛の名號をとなふれは。さだめて往生す |
J16_0352B24: | とときたまへるは。决定してうたがひなき事なり。 |
J16_0352B25: | 一切衆生みなこの事を信ずべしと證誠し給へり。か |
J16_0352B26: | くのごとく一切の佛。一佛ものこらず同心に。一切 |
J16_0352B27: | の凡夫念佛して。决定往生すべきむねを或は願をた |
J16_0352B28: | て。或はその願をとき。或はその説を證しすすめ給 |
J16_0352B29: | へり。このうへ。またいかなる佛のきたりて。往生 |
J16_0352B30: | すべからずとは。いへるぞといふことはりの候そか |
J16_0352B31: | し。このゆへに。佛きたりての給ともおどろくべか |
J16_0352B32: | らずと申なり。佛なをしかなり。いはんや菩薩を |
J16_0352B33: | や。いはんや縁覺をや。いはんや凡夫をやと心えつ |
J16_0352B34: | れは。一たびこの念佛往生の法門をききて。信をお |