浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0347A01: | 理を。うしなはぬほとの人もありがたき世にて候に |
J16_0347A02: | や。をのづからすすめこころみ候にも。われからあ |
J16_0347A03: | なづらはしさに。申いづる事も。すてんずるにや |
J16_0347A04: | と。思しらるる事のみにて候事の心うくかなしく候 |
J16_0347A05: | て。このうへはいまひときは。とく淨土にむまれ |
J16_0347A06: | て。さとりをひらきてのちに。いそき此世界にかへ |
J16_0347A07: | りきたりて。神通方便をもて。結縁の人をも無縁の |
J16_0347A08: | ものをも。ほむるをもそしるをも。みなことことく |
J16_0347A09: | 念佛にすすめいれて。淨土へむかへんと。ちかひを |
J16_0347A10: | おこしてのみこそ。當時の心をもなぐさむる事にて |
J16_0347A11: | 候に。このおほせにぞ。わが心ざしもしるしある心 |
J16_0347A12: | 地して。あまりにうれしく候へば。その儀にて候は |
J16_0347A13: | は。おなしくはまめやかに。げにげにしく。御沙汰 |
J16_0347A14: | 候て。ゆくすへもあやうからず。往生もたのもしき |
J16_0347A15: | 程に。思食さだめさせ給へく候。詮じては。人のは |
J16_0347A16: | からひ申べき事にて候はず。よくよく案じて御覽候 |
J16_0347A17: | へ。この事にすぎたる御大事なにごとかは候べき。 |
J16_0347B18: | この世の名聞利養は。中中申ならふるにもいまいま |
J16_0347B19: | しく候。やがて昨日今日まなこにさへぎりみみにみ |
J16_0347B20: | ちたるはかなさにて候めれは。事あたらしく申たつ |
J16_0347B21: | るにも及候はす。ただ返返御心をしづめて思食はか |
J16_0347B22: | らふへく候。 |
J16_0347B23: | ●語灯ニ載タルニハモノ字ナシ |
J16_0347B24: | ●アリカタクハ世ニマレナリトソ●法ニヨリテ人 |
J16_0347B25: | ニヨラヌ理ヲトハ涅槃經第六卷四依品ニ四依ヲ説リ依法 |
J16_0347B26: | 不依人ハ其隨一ナリ●ヲノツカラススメ試等トハ |
J16_0347B27: | 法ニヨリテ人ニハヨラヌ道理ヲ知ホドノ人モ世ニ |
J16_0347B28: | 希ナレハ我身ノ拙ナキヲアナヅリテ所説法マテ |
J16_0347B29: | ヲモ輕思ナシテ聞受ヘカラストヲノレカラ思シラ |
J16_0347B30: | ルルコトノミニテ心ウクカナシキトナリヲノツカ |
J16_0347B31: | ラトハヲノレカラナリ源氏ニ往往ナリ次下ノ思シラルルト |
J16_0347B32: | 云處エカケテ見ルヘシアナツラハシサニトハ夕霧 |
J16_0347B33: | ニ日月ニソフルアナツラハシサハト●イマイマ |
J16_0347B34: | シクトハアリフレタ事ナレハ今サラ宣ルニ及ハス |