浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0340A01: | ん。釋尊は善哉我敎に隨て。生死を離と知見し給 |
J16_0340A02: | ひ。六方の諸佛は悅哉我證誠を信じて。不退の淨土 |
J16_0340A03: | に生と悅給らんと。天に仰き地に臥て悅べし。この |
J16_0340A04: | たび彌陀の本願にあふ事を。行住坐臥にも報ずへ |
J16_0340A05: | し。かの佛の恩德を。賴ても賴べきは乃至十念の |
J16_0340A06: | 詞。信じても猶信すべきは必得往生の文也と。此書 |
J16_0340A07: | 世間に流布す。上人の小消息といへるこれなり。 |
J16_0340A08: | 畫圖 |
J16_0340A09: | ●此御消息語燈錄ニハ黑田ノ聖人ヘツカハス御文 |
J16_0340A10: | トアリ自身ハコレ煩惱具足セル等深心ノ釋ニ見エ |
J16_0340A11: | テ禮讚ノ序ノ文ナリ●願トシテ成セスト云事アル |
J16_0340A12: | ヘカラストハ是行者ノ往生ノ願ヲ云此説大論第七 |
J16_0340A13: | ニ見エタリ大經上ニモハ有至心精進求道不止 |
J16_0340A14: | 會當尅果何願不得ト |
J16_0340A15: | 上人。念佛の行者の。心得べき樣を。をしへ給へる |
J16_0340A16: | 事あり。所謂われは阿彌陀をこそたのみたれ。念佛を |
J16_0340A17: | こそ信じたれとて。諸佛菩薩の悲願をかろしめたて |
J16_0340B18: | まつり。法華般若等の目出たき經ともを。わろくお |
J16_0340B19: | もひ。そしる事ゆめゆめ有へからす。阿彌陀佛を信 |
J16_0340B20: | したればとて。よろづの佛をそしり。もろもろの聖 |
J16_0340B21: | 敎を疑ひそしりたらんするは。信心のひがみたるに |
J16_0340B22: | てあるへき也。 |
J16_0340B23: | ●上人御在世ノ往時加樣ノ僻事ドモイヒアヘル輩 |
J16_0340B24: | ノ世ニ多カリシト聞ユサレハ沙石集ニモ念佛ノ行 |
J16_0340B25: | 者ノ邪見ナルワザヲ擧テ佛像ヲ破却シ經卷ヲ燒兦 |
J16_0340B26: | セシメナトシテ地藏ノ御頭ヲスリコギニ用ヰキト |
J16_0340B27: | カヤイヘリ又月輪殿ヨリ座主眞性ニ遣ハサルル御 |
J16_0340B28: | 消息ニモ粗其聞エアリト見ユ是九卷傳ニ載ラレテ |
J16_0340B29: | 第三十一卷ノ事義ニ出セリ |
J16_0340B30: | 信心ただしからずは。阿彌陀佛の御心に叶ましけれ |
J16_0340B31: | は。念佛すとも彌陀の悲願にもれん事は一定也。又 |
J16_0340B32: | 罪をつくらじとつつしみてよからんとするは。彌陀 |
J16_0340B33: | の本願をかろしむるにてこそあれ。又念佛を多く申 |
J16_0340B34: | さんとて。日日に數邊のかずをつむは。他力をうた |