浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0339A01: | 叶ハシナト思モ亦僻事ナリクフモクハヌモ往生ノ |
J16_0339A02: | 得不ハ只念佛ニコソヨルナレトナリ |
J16_0339A03: | 上人御往生の後。三井寺の住心房の夢の中にとはれ |
J16_0339A04: | ても。念佛はまたく風情もなし。ただ申より外の事 |
J16_0339A05: | なしと。上人答給ける。 |
J16_0339A06: | ●住心房大系圖ニ右大辨行隆ノ息ニ有山阿闍梨覺顯號住心房是信空上人之兄也蓋此師歟或出雲路住心房覺瑜歟更可考 |
J16_0339A07: | 畫圖 |
J16_0339A08: | ●孔德璋北山移文云風情張日霜氣橫秋東坡詩消 |
J16_0339A09: | 磨未盡只風情風情ハヨシアリ氣ナルソ萬葉ニ風 |
J16_0339A10: | 流ヲヨシトヨメリ今言心ハ念佛ニハイロヘタル樣 |
J16_0339A11: | 子ハナキトソ |
J16_0339A12: | 又一紙にのせての給はく。末代の衆生を。往生極樂 |
J16_0339A13: | の機にあてて見るに。行すくなしとても疑べから |
J16_0339A14: | す。一念十念に足ぬへし。罪人なりとても疑べから |
J16_0339A15: | ず。罪根ふかきをもきらはじとの給へり。時くたれ |
J16_0339A16: | りとても疑へからず。法滅以後の衆生なをもて往生 |
J16_0339B17: | すべし。况近來をや。我身わろしとても疑へからす。 |
J16_0339B18: | 自身はこれ煩惱具足せる凡夫也との給へり。十方に |
J16_0339B19: | 淨土おほけれと西方を願は。十惡五逆の衆生の生る |
J16_0339B20: | る故なり。諸佛の中に彌陀に歸したてまつるは。三 |
J16_0339B21: | 念五念に至るまでみづから來迎し給故なり。諸行 |
J16_0339B22: | の中に念佛を用るは。かの佛の本願なる故也。い |
J16_0339B23: | ま彌陀の本願に乘じて往生しなんに。願として成せ |
J16_0339B24: | すと云事あるべからす。本願に乘する事は信心のふ |
J16_0339B25: | かきによるべし。うけがたき人身をつけて。あひが |
J16_0339B26: | たき本願にあひて。おこしかたき道心を發して。は |
J16_0339B27: | なれがたき輪廻の里をはなれて。生れがたき淨土に |
J16_0339B28: | 往生せん事悅の中の悅なり。罪は十惡五逆の者も生 |
J16_0339B29: | すと信して。少罪をも犯さしと思へし。罪人なをむ |
J16_0339B30: | まる。况や善人をや。行は一念十念なをむなしから |
J16_0339B31: | すと信じて。無間に修すべし。一念なを生る。况や |
J16_0339B32: | 多念をや。阿彌陀佛は不取正覺の言を成就して。現 |
J16_0339B33: | に彼國にましませは。定て命終の時は來迎し給は |