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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0325A01: しとしめし給けれは。すなはち上洛して上人に謁し
J16_0325A02: たてまつり。念佛往生の敎導にあつかり。一向專修
J16_0325A03: の行者となりにけり。
J16_0325A04: ●遠江國久野ハ見付ヨリ東ニ當テ行程三里ハカリ也作佛房舊跡トテ今小菴ヲ搆テ念佛ノ道塲ナリ●作佛房種姓未詳●伇行者賀茂伇公氏今之高賀茂者也名小角和州葛上郡茆原人也●大峯第十八卷ニ見ユ●熊野ハ紀伊國無漏郡ニアリ神武天皇三十一年辛卯高倉下尊亦名天香語山命白磐船ニ乘テ此秋津島ヲ廻給フ時ニ紀州ノ南郊ニ至ルニ一ノ大熊アリ其長一丈餘金色ノ光ヲハナチ無量ノ奇瑞ヲ現ス尊此示現ヲ拜シテ天ノ告ヲ承又靈夢ヲ感シテ神藏寳劒ヲ得テ洲中ノ邪神ヲ伏シ六合悉安給フ今ノ神藏即其地也又熊野ノ號彼時ニ始レリサレハ岩窟ノ鳥居ノ額ニモ熊野根本神藏權現ト書タリ
J16_0325A05: ●作佛房ノ遺跡今尚形ノ如ノ艸菴ヲ搆置テ常行ノ
J16_0325A06: 念佛ヲ企テ村人モ結縁シケルトソ●山臥トハ野ニ
J16_0325A07: フシ山ニフスト云義ナリトソ往古ニハ總シテ沙門
J16_0325A08: ノ山林曠野ヲ家トスルヲ云河海抄云山伏野伏トハ
J16_0325A09: 世ヲノガレテ山林ニフス意也後撰集ニ素性法師コ
J16_0325B10: ノミユキ千年カヘテモミテシカナカカル山フシ時
J16_0325B11: ニアフヘク拾遺集ニ健守法師佛名ノノフシニテマ
J16_0325B12: カリイテテ侍ケルトシイヒツカハシケル源經房
J16_0325B13: 朝臣山ナラヌスミカアマタニ聞人ハ野フシニトク
J16_0325B14: モ成ニケルカナ返シ山フシモノフシモカクテ心ミ
J16_0325B15: ツ今ハトネリノ閨ソ床シキイツカ分レテ一流ノ別
J16_0325B16: 名トハナリヌ是ニ僧俗ノシナアレト共ニ熊野大峯
J16_0325B17: ニ入テ修練苦行ス故ニ又ハ修驗者ト云●托鉢修行
J16_0325B18: ヲ勤トスルヲ山林斗藪ノ行ト云ナリ名義集曰頭陀
J16_0325B19: 新云杜多此云抖擻言心ハ煩惱惡業ヲハラヒ
J16_0325B20: 捨ルヲ云ト●熊野山ハ日本第一大靈驗所ト注サル
J16_0325B21: ル事往往ニ舊記ニ見エテ古今ノ尊卑キソヒテ步ヲ
J16_0325B22: 運ヒ羣リテ現當ノ益ヲ祈レリ彼山舊紀云神武崇神
J16_0325B23: 應神已上三代者被促十善之幸路忝傾三通之
J16_0325B24: 冠冕者也淸和宇多花山已上三代者被始御抖擻
J16_0325B25: 白河院自寬治四年臨幸九箇度鳥羽院御同道三度鳥羽院自
J16_0325B26: 天治二年二十一箇度後白河院自永曆元年三十

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