浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0326A01: | 四箇度後鳥羽院自建久九年廿八箇度後嵯峨院 |
J16_0326A02: | 自建長二年二箇度龜山院弘安四年一箇度其外后 |
J16_0326A03: | 妃公主竹園博陸三台九卿文武百僚各凝渴仰之誠 |
J16_0326A04: | 信運敬神之行步一天之風尊卑三禮不可勝計者 |
J16_0326A05: | 歟神武天皇南征シテ熊野ニ幸シ給ハ日本紀ニアリ |
J16_0326A06: | 淸和ヨリ以後ノ數代ハ三代實錄以下ノ諸史ニ見ユ |
J16_0326A07: | 就中後白河後鳥羽以下ハ帝王編年記東鑑百練抄 |
J16_0326A08: | 等ニ度度ノ臨幸ヲ載タリサレハ寬治以來中古ノ俗 |
J16_0326A09: | 風擧世テ登山セル事今時ノ伊勢參宮ノ如クニ相 |
J16_0326A10: | 似タリキ●證誠權現ハ舊紀云證誠殿西御前中御前 |
J16_0326A11: | 已上三所權現也ト即本宮ナリ |
J16_0326A12: | 本國にくだりては。みづから市にいでて。染物なと |
J16_0326A13: | やうのものを賣買して。命をつくはかりごととしけ |
J16_0326A14: | り。もとより孤獨の身なれば。同行もなく知識もな |
J16_0326A15: | し。病をうけざれは。病惱のくるしみなく療治のわ |
J16_0326A16: | づらひなし。往生の期いたりて道塲にいり。佛前に |
J16_0326A17: | してみづからかねをうち。高聲念佛數尅にをよぶ。 |
J16_0326B18: | 小法師朝飡をととのへて案内しけるにしばらくと |
J16_0326B19: | て。なを念佛のこゑしきりなり。念佛とどまりての |
J16_0326B20: | ち。また申おどろかすに。をともせざりければ。ち |
J16_0326B21: | かくよりて見るに。本尊にむかひ端座合掌す。その |
J16_0326B22: | かほゑめるがごとし。さるほどに紫雲におどろき異 |
J16_0326B23: | 香をたづねて。諸人雲集し來縁をむすぶ。奇特のこ |
J16_0326B24: | となりけり。上人の勸化神慮にかなへることかくの |
J16_0326B25: | ことし。 |
J16_0326B26: | ●幼シテ父ナキヲ孤ト云老テ子ナキヲ獨ト云孟子 |
J16_0326B27: | ノ梁惠王ノ下篇及禮記ノ注ナトニ見エタリ●山伏 |
J16_0326B28: | ノ弟子ヲ總シテ小法師童トイフ朝飡ハアサイイナ |
J16_0326B29: | リ飡ハクヒモノトヨメリ唐常建カ詩ニ苦饑俟 |
J16_0326B30: | 朝飡ト●後漢光武紀云四夷雲集●上人ノ勸化 |
J16_0326B31: | 神慮ニカナヘルトハ玉葉集ニ德治三年ノ春ノ比 |
J16_0326B32: | 新熊野ニ本山ノ衆トモウツリヰテヲコナヒナトシ |
J16_0326B33: | テケルニ或人箏ヲヒキテ手向奉ラントシケルガカ |
J16_0326B34: | タハラニ高聲念佛ヲ申人ノ侍ケルヲイトハシク覺 |