浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0324A01: | 三年七月ノ比一莖二華ノ蓮華ヲ開敷セシムナト |
J16_0324A02: | 帝王編年記アレハ隨蓮ガ所見ノ門廊蓮池等無法ノ夢境 |
J16_0324A03: | ニハアラス堂塔門廊並ニ蓮池今田園トナリタレト |
J16_0324A04: | 猶其基石殘塘纔ニ存ス具ニハ寺院ノ中ニ注シヌ |
J16_0324A05: | 抑上人あるところには三心のやうをくはしくをし |
J16_0324A06: | へ。ある所には三心の沙汰詮なきよし仰られたり。 |
J16_0324A07: | これ人によるべきことなり。名號をとなふれは。か |
J16_0324A08: | ならす往生すとばかりまめやかにたのみてとなふれ |
J16_0324A09: | は。その人の心にをのづから三心もそなはりぬる |
J16_0324A10: | を。中中に三心とてことごとしく申なすほとに。か |
J16_0324A11: | へりて信心をみだることも侍なり。かからん人のた |
J16_0324A12: | めには。三心の沙汰無益の事なるべし。もし日來は |
J16_0324A13: | うたがひの心もありて三心具せぬ人も。聖敎を學す |
J16_0324A14: | れば道理におれて三心のおこる事もあれは。さやう |
J16_0324A15: | ならん人のためには。三心の樣をしらんも大切なる |
J16_0324A16: | べきを。一向にこれを非せば。又そのとがあるべし。 |
J16_0324A17: | このすぢを心えなば。上人兩樣の御勸進。さらに相 |
J16_0324B18: | 違を成すべからざるものなり。 |
J16_0324B19: | 畫圖 |
J16_0324B20: | ●中中ハ却テナリ劣リハスレトヨカラヌ意ナリ古 |
J16_0324B21: | 今集ニツラユキイソノ神フルノナカミチ中中ニミ |
J16_0324B22: | スハ戀シト思ハマシヤハ詞花集ニ源忠秊中中ニ散 |
J16_0324B23: | ヲ見ジトヤ思フラン花ノ盛ニカヘルカリガネ●新 |
J16_0324B24: | 續古今ニ三心具足ノ念佛ヲ後嵯峨院御製言葉ニハ |
J16_0324B25: | 三トトケトモ一スヂニマコトヲイタス心ナリケリ |
J16_0324B26: | ●コノスチハ此理ノ字ナリ若菜上ニアハレナルス |
J16_0324B27: | ヂノコトトモアレト |
J16_0324B28: | 遠江國久野の作佛房といひし山臥は。伇行者の跡を |
J16_0324B29: | をひ。山林斗藪の行をたてて。大峰を經歷し。熊野 |
J16_0324B30: | 參詣のあゆみをはこぶ事四十八箇度也。たびごとに |
J16_0324B31: | 證誠權現の寳前にひざまづき。われさらに現世の果 |
J16_0324B32: | 報をいのらず。ねがはくは出離の要道をしめし給へ |
J16_0324B33: | とちかひけるに。四十八度滿ずる時。當時京都に法 |
J16_0324B34: | 然房といふひじりあり。ゆきて出離の道をたづぬべ |