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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0324A01: 三年七月ノ比一莖二華ノ蓮華ヲ開敷セシムナト
J16_0324A02: 帝王編年記アレハ隨蓮ガ所見ノ門廊蓮池等無法ノ夢境
J16_0324A03: ニハアラス堂塔門廊並ニ蓮池今田園トナリタレト
J16_0324A04: 猶其基石殘塘纔ニ存ス具ニハ寺院ノ中ニ注シヌ
J16_0324A05: 抑上人あるところには三心のやうをくはしくをし
J16_0324A06: へ。ある所には三心の沙汰詮なきよし仰られたり。
J16_0324A07: これ人によるべきことなり。名號をとなふれは。か
J16_0324A08: ならす往生すとばかりまめやかにたのみてとなふれ
J16_0324A09: は。その人の心にをのづから三心もそなはりぬる
J16_0324A10: を。中中に三心とてことごとしく申なすほとに。か
J16_0324A11: へりて信心をみだることも侍なり。かからん人のた
J16_0324A12: めには。三心の沙汰無益の事なるべし。もし日來は
J16_0324A13: うたがひの心もありて三心具せぬ人も。聖敎を學す
J16_0324A14: れば道理におれて三心のおこる事もあれは。さやう
J16_0324A15: ならん人のためには。三心の樣をしらんも大切なる
J16_0324A16: べきを。一向にこれを非せば。又そのとがあるべし。
J16_0324A17: このすぢを心えなば。上人兩樣の御勸進。さらに相
J16_0324B18: 違を成すべからざるものなり。
J16_0324B19: 畫圖
J16_0324B20: ●中中ハ却テナリ劣リハスレトヨカラヌ意ナリ古
J16_0324B21: 今集ニツラユキイソノ神フルノナカミチ中中ニミ
J16_0324B22: スハ戀シト思ハマシヤハ詞花集ニ源忠秊中中ニ散
J16_0324B23: ヲ見ジトヤ思フラン花ノ盛ニカヘルカリガネ●新
J16_0324B24: 續古今ニ三心具足ノ念佛ヲ後嵯峨院御製言葉ニハ
J16_0324B25: 三トトケトモ一スヂニマコトヲイタス心ナリケリ
J16_0324B26: ●コノスチハ此理ノ字ナリ若菜上ニアハレナルス
J16_0324B27: ヂノコトトモアレト
J16_0324B28: 遠江國久野の作佛房といひし山臥は。伇行者の跡を
J16_0324B29: をひ。山林斗藪の行をたてて。大峰を經歷し。熊野
J16_0324B30: 參詣のあゆみをはこぶ事四十八箇度也。たびごとに
J16_0324B31: 證誠權現の寳前にひざまづき。われさらに現世の果
J16_0324B32: 報をいのらず。ねがはくは出離の要道をしめし給へ
J16_0324B33: とちかひけるに。四十八度滿ずる時。當時京都に法
J16_0324B34: 然房といふひじりあり。ゆきて出離の道をたづぬべ

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