浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0323A01: | やと。隨蓮申て云。現に蓮華にて候はんをば。いか |
J16_0323A02: | に人申候ともいかでか信し候べきやと。上人の給は |
J16_0323A03: | く。念佛の義も又かくのことし。源空か。汝に念佛 |
J16_0323A04: | して往生する事は。决定して疑なしとをしへしを信 |
J16_0323A05: | じたるは。蓮華を蓮華とおもはんがことし。ふかく |
J16_0323A06: | 信じてとかくの沙汰に及はす。ただ念佛を申べきな |
J16_0323A07: | り。あらぬ邪見の櫻梅の義をは。ゆめゆめ信ずべか |
J16_0323A08: | らすと。仰らると見てゆめさめぬ。隨蓮疑念のこり |
J16_0323A09: | なく散じにけり。念佛功つもり。臨終正念にして。 |
J16_0323A10: | 往生の素懷をとげにけるとなん。 |
J16_0323A11: | ●隨蓮ハ後白河院北面泉判官高橋基時入道ナリ二十五ニシテ出家ス●建保二年ハ順德院即位四年也●法勝寺ハ白河院ノ御願承曆元年十二月八日落慶供養アリ始僧正覺深號大毗盧舍那寺後菩提房僧都濟覺改名法勝寺 |
J16_0323A12: | ●此一段ノ趣又善惠上人津戸三郞ニ示サルル返書 |
J16_0323A13: | 第十卷ニ見エタリ玉葉集ニアル人石淸水ノ社ニコモ |
J16_0323A14: | リテ百萬返ノ念佛申侍ケルニ又コモリアヒタル人 |
J16_0323B15: | 物カタリシテ三心具足セサラン念佛ハカナフベ |
J16_0323B16: | カラスト申侍ケレハサテハ我身ハ三心モシラネハ |
J16_0323B17: | イタツラ事ニヤト思ヒネニケル夢ニ見エケル歌ト |
J16_0323B18: | ナントテシホリセテ深山ノ奧ノ花ヲ見ヨ尋イリテ |
J16_0323B19: | ハオナシ匂ヒソ又オナシ社ニマウテテ念佛往生ノ |
J16_0323B20: | 事ヲ祈リ申ケル人ノ夢ニツケサセ給ケルトテ極樂 |
J16_0323B21: | ヘムマレント思フ心ニテ南無阿彌陀佛トイフハ |
J16_0323B22: | 三心●師古曰一切者權宜之事如以刀切物苟取 |
J16_0323B23: | 整齊不顧長短縱橫也漢書注史記李斯傳索隱云一 |
J16_0323B24: | 切猶一例言盡逐之也言切者譬若利刀之割一 |
J16_0323B25: | 運斤無不斷者解漢書者以一切爲權時義 |
J16_0323B26: | 亦未爲得也大學蒙引云一切一齊也ヒトソロニ |
J16_0323B27: | ト云意ナリ又一科ト云意モアルヘシ琴賦云猶有 |
J16_0323B28: | 一切●法勝寺ハ南禪寺ノ西北黑谷ノ南ナリ康永 |
J16_0323B29: | 元年三月廿日諸堂并八足ノ南大門八十六間ノ廻廊 |
J16_0323B30: | 一時ノ程ニ燒失シケレハ院ハ二條河原マテ御幸ナ |
J16_0323B31: | リ將軍ハ西門ノ前ニ馬ヲ扣ラル太平記略書去ヌル治承 |