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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0321A01: ホドライナリ
J16_0321A02: 又敎阿彌陀佛申さく。さきに仰の侍つるやうに。夜
J16_0321A03: 念佛申さんにはかならず起居候べきか。又念珠袈裟
J16_0321A04: をとり侍べきかと。上人の給はく。念佛の行は行住
J16_0321A05: 坐臥をきらはぬ事なれば。ふして申さんとも居て申
J16_0321A06: さんとも。心にまかせ時によるへし。念珠をとり袈
J16_0321A07: 裟をかくる事も。又折により躰にしたがふべし。た
J16_0321A08: だ詮する所。威儀はいかにもあれ。このたびかまへ
J16_0321A09: て往生せんとおもひて。まことしく念佛申さんのみ
J16_0321A10: ぞ大切なると仰られければ。敎阿彌陀佛。歡喜踊躍
J16_0321A11: し合掌禮拜して。罷出にけり。翌日に法蓮房信空の
J16_0321A12: もとへゆきて暇ごひしけるに。昨日上人の授給へる
J16_0321A13: 决定往生の義とて申いたして。このたひの往生は。
J16_0321A14: すこしも疑なきよしよろこび申て。東國へ下向しに
J16_0321A15: けり。其後上人の御まへにて。法蓮房この事を申い
J16_0321A16: だして。さる御事の侍けるにやと申されけれは。そ
J16_0321A17: の事なり。さる舊盜人と聞置て侍しほどに。對機説
J16_0321B18: 法して侍き。一定心得たりけにこそ見えしかとぞ仰
J16_0321B19: られける。
J16_0321B20: ●サルハサヤウナルト云略言ナリ夕霧ニサルコト
J16_0321B21: モヤアリケン夫木鈔ニ戀歌ノ中ニ西行上人サルコ
J16_0321B22: トノアルナリケリト思ヒ出テ忍フ心ノ忍ヘトソ思
J16_0321B23: フ●對機説法トハ夫所對ノ機類千殊ナレハ所説ノ
J16_0321B24: 敎法モ亦萬別ナリ彼本盜賊ナリシカハ其本業ニ遵
J16_0321B25: シテシハラク念佛ノ安心ヲ敎ヘ給フ是ヲ對機説法
J16_0321B26: ト云ナリ
J16_0321B27: ●玄義曰如來對機説法多種不同漸頓隨宜隱彰有異
J16_0321B28: 敎阿。かの河村にくだりてすみ侍けるが。所勞つき
J16_0321B29: て終焉にのぞみけるに。同行にかたりていはく。わ
J16_0321B30: が往生は决定なり。これすなはちふかく上人のをし
J16_0321B31: へを信するゆへなり。往生のやうかならず上人に參
J16_0321B32: して申べしと遺言して。正念たがはす合掌みだるる
J16_0321B33: 事なく。高聲念佛數十遍となへてをはりにけり。同
J16_0321B34: 行やがて上洛して。遺言の次第くはしく上人に申け

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