浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0320A01: | なんぞこれをいましめん。又地躰はいつはり性にし |
J16_0320A02: | て。世間さまにつけては。いささか不實の事もあり |
J16_0320A03: | しかども。知識にあひて發心して往生せんとおも |
J16_0320A04: | ふ心ふかくなりぬれは。念念相續せんとおもひて。 |
J16_0320A05: | いかなる所いかなる人の前にても。無想にひた申に |
J16_0320A06: | まうさん者。これ又眞實心の念佛なれは。决定往生 |
J16_0320A07: | すべきなり。またく制の限にあらず。いまいふとこ |
J16_0320A08: | ろは。三心の中に一心もかけぬれば。往生せずと釋 |
J16_0320A09: | し給へるに。三心の中の眞實心。人ことに發がたけ |
J16_0320A10: | れは。その眞實心を發べきやうをいふばかりなり。 |
J16_0320A11: | さればとてただのとき念佛な申そとはいかがすすむ |
J16_0320A12: | べきと。 |
J16_0320A13: | ●僻韻僻胤トモ語燈錄アリ僻事同意ナリ韻ト胤ト |
J16_0320A14: | 音同シク韻ト事ト和訓相近シ扶桑略記ナトニハ僻 |
J16_0320A15: | 言ノ字ナリサレハ音ニモ訓ニモ唱來レルナリ是日 |
J16_0320A16: | 本ノ俗語萬ノ事ニアヤマリタルヲ云ナリ經論ノ中 |
J16_0320A17: | ニ邪見ナルヲ僻見僻解ナト云モ同意也●豪ノ者臆 |
J16_0320B18: | 病ノ者ハ淮南子ニ智過百人謂之豪史記二世本 |
J16_0320B19: | 紀注ニ德千人者謂之豪一人當千ノ意ニテ此字ヲ |
J16_0320B20: | 書ニヤ常ニハ剛ノ字ヲ書リ論語ノ公冶長篇云我未 |
J16_0320B21: | 見剛者注ニ剛堅強不屈之意ト臆ハ説文ニ胸 |
J16_0320B22: | 肉也ト弔古戰塲文ニ寄身鋒刄腷臆誰訴ト注ニ |
J16_0320B23: | 腷臆意不舒也ト回春云臆者氣之不通也ト源氏ニ |
J16_0320B24: | ミナオクシガチニハナジロメル花宴花鳥ニハナシロ |
J16_0320B25: | ハ臆病ノ心ナリ人ノオクシタル時ハヨソヘ目ガク |
J16_0320B26: | バラレズシテカナラズ鼻ノ上ガシロジロトミユル |
J16_0320B27: | ナリトアリ源氏藤ノ裏葉ノ抄孟ニ憶細ニ臆東鑑等ノ諸書ニ臆 |
J16_0320B28: | 憶兩樣ニ書タリ●聊ハカリソメノ義第一卷ニ注ス |
J16_0320B29: | ●要ハ求也孟子以要人爵ト此ニ言心ハ無益ノ義 |
J16_0320B30: | ナリ按スルニ本邦ノ諸書ニ用ノ字ナルヘキヲ要ノ |
J16_0320B31: | 字ヲ書タル者往往ナリ今亦其例ナルニヤ●矯ハ詐 |
J16_0320B32: | 也餝ハ與飾同字彚イツハリカサルナリ韻府ニ孫偓 |
J16_0320B33: | 爲相性通簡不矯飾ト●想ハ想像ノ意無想ハ思 |
J16_0320B34: | ヒヤリモナクテナリ●制ノ限ハ是マテト云法度ノ |