浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0312A01: | ニナミナミナラズ箋ニ普通ノ人ニアラヌナドアリ |
J16_0312A02: | 金葉集ニ能因法師タナハタノ苔ノ衣ヲイトハズハ |
J16_0312A03: | 人ナミナミニカシモシテマシ●行ヲタツトハ立行 |
J16_0312A04: | ノ字ナルベシ立信ノ名目ハ善導疏ニ見エタレドモ |
J16_0312A05: | 行ニハ起行トノミアテ立行ノ名目ハナシ止觀五ニ |
J16_0312A06: | 依妙解立妙行ナドアテ立行造修ナド云名目台 |
J16_0312A07: | 家ノ諸書ニ往生ナリ |
J16_0312A08: | 尼聖如房は。ふかく上人の化導に歸し。ひとへに念 |
J16_0312A09: | 佛を修す。所勞の事ありけるが。臨終ちかづきて。 |
J16_0312A10: | いま一度上人を見たてまつらばやと申ければ。この |
J16_0312A11: | よしを上人に申に。おりふし別行の程なりけれは。 |
J16_0312A12: | 御文にてこまかに仰つかはされけり。かの狀云。聖 |
J16_0312A13: | 如房の御事こそ返返あさましく候へ。乃至たた例なら |
J16_0312A14: | ぬ御事。大事になとうけ給はり候はんだにも。い |
J16_0312A15: | ま一度は見まいらせたく。をはりまての御念佛の事 |
J16_0312A16: | もおぼつかなくこそ思まいらせ候べきに。まして御 |
J16_0312A17: | 心にかけてつねに御たづね候らんこそ。まことにあ |
J16_0312B18: | はれにも心ぐるしくもおもひまいらせ候へ。左右な |
J16_0312B19: | くうけ給候ままにまいり候て。見まいらせたく候へ |
J16_0312B20: | とも。おもひきりてしばしいでありき候はて念佛申 |
J16_0312B21: | 候はばやと。思はじめたる事の候を。やうにこそよ |
J16_0312B22: | る事にて候へ。これをは退してもまいるべきにて候 |
J16_0312B23: | に。又思候へは。詮じてはこの世の見參。とてもか |
J16_0312B24: | くても候なん。かばねを執するまどひにもなり候ぬ |
J16_0312B25: | へし。たれとてもとまりはつべき身にても候はず。 |
J16_0312B26: | 我も人も。ただをくれさきだつ。かはりめばかりに |
J16_0312B27: | てこそ候へ。そのたえまを思候も。又いつまてかと |
J16_0312B28: | さためなきうへに。たとひ久しと申とも。ゆめまほ |
J16_0312B29: | ろしいくほどかは候べきなれは。ただかまへておな |
J16_0312B30: | じ佛の國にまいりあひて。蓮のうへにてこの世のい |
J16_0312B31: | ぶせさもはるけ。ともに過去の因縁をもかたり。た |
J16_0312B32: | がひに未來の化導をもたすけん事こそ返返も詮にて |
J16_0312B33: | 候べきと。はじめより申をき候しか。返返も本願を |
J16_0312B34: | とりつめまいらせて。一念もうたがふ御心なく。一 |