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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0311A01: に。おりふし棟木をあくる日にて。おひたたしき大
J16_0311A02: 物の材木ども。いかにしてひきあぐへしともおぼえ
J16_0311A03: ぬを。轆轤をかまへてこれをあぐるに。大木おめお
J16_0311A04: めと中にまきあげられてとぶがことし。あなふしぎ
J16_0311A05: と見る程に。おもふ所におとしすへにき。これを見
J16_0311A06: て良匠のはかりことなをかくのことし。いかにいは
J16_0311A07: んや彌陀如來の善巧方便をやとおもひしおりに。疑
J16_0311A08: 網たち所にたえて信心决定せり。これしかしながら。
J16_0311A09: 日頃祈請のしるしなりとかたりき。
J16_0311A10: ●山門居住ノ學徒ヲ住山者ト云ナリ年分學生式ニ
J16_0311A11: 令住叡山一十二年不出山門修學兩業眞言止觀
J16_0311A12: ト又ハ山家者トモイフ一書ニ此人ヲ西仙房ト云シ
J16_0311A13: ト●建久元年十一月十九日上棟御幸ナドアテ諸人
J16_0311A14: 羣集シケル事諸記東鑑十五等ニ見エタリ●轆轤字彙ニ
J16_0311A15: 井上汲水圓轉木和名抄云四聲字苑云轆轤鹿慮ノ二音
J16_0311A16: 俗ニ云六路圓轉木機也ト一書ニ絞車ヲヒキロクロト云ト
J16_0311A17: ●良匠ハヨキ番匠ナリ匠ハ總シテ器ヲ造者ヲ云唐
J16_0311B18: 太宗謂魏徴曰金在鑛何足貴乎冶鍛而爲器人
J16_0311B19: 乃寳之朕方自比金以卿爲良匠又第四十五卷
J16_0311B20: ニ注セリ●疑網ハ疑ノ人ヲ葢テ生死ニコムル事
J16_0311B21: 喩ハ網ノ如シ法華玄贊ニ見エタリ
J16_0311B22: 其後兩三年をへてなん。種種の靈瑞を現じて往生を
J16_0311B23: とけける。受敎と發心とは各別なるゆへに。習學す
J16_0311B24: るには發心せざれども。境界の縁を見て信心をおこ
J16_0311B25: しけるなり。人なみなみに。淨土の法門をきき念佛
J16_0311B26: の行をたつとも。信心いまだおこらざらん。人はた
J16_0311B27: だねんころに心をかけてつねに思惟し。また三寳に
J16_0311B28: いのり申べきなりとぞ仰られける。
J16_0311B29: 畫圖
J16_0311B30: ●受敎ハ法門ナド習受テ敎ノ趣ヲ心エタルナリ發
J16_0311B31: 心ハ智慧アルニモヨラズ博學多聞ナルニモヨラズ
J16_0311B32: 只宿善内ニモヨホシ境界外ニミチビキテ我トオコ
J16_0311B33: サデハ眞實ナラヌ者ユヘ學力ニテハ起ラデ縁ニフ
J16_0311B34: レテ得度セラレタリトゾ●人ナミナミニトハ空蟬

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