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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0309A01: 葵卷●ヤンコトナキハホメタル詞ニテ源語類字ナ
J16_0309A02: ドニ無止ノ字ナリ●一向專修ノ念佛ノ勝タルムネ
J16_0309A03: ハ散善義ニ雜行ヲ捨テ正行ヲ撰ヒ正行ノ中ニモ口
J16_0309A04: 稱念佛ヲ選ヒテ正行トシ餘行ヲハ助行トセリ是善
J16_0309A05: 導ノ釋義ノ極意ナリ乃望佛本願等ト云其旨分明ナ
J16_0309A06: リトゾ●君達又ハ公達トモ書テ大抵攝家淸華ノ御
J16_0309A07: 子ナドヲ云ヘリ貴女ノ御身ナレバ未シカシカノ法
J16_0309A08: 門ヲモ聞ナレ給ハヌママニ大方ニコシラヘ參セテ
J16_0309A09: 終ニハ後世ノ大事ヲモ御勸アラントテ先カク對機
J16_0309A10: 説法シ給ニヤレウハ料ノ字ナリ第十一卷ニ注シヌ
J16_0309A11: ●或云桓武天皇ノ御宇天下疫病起リキ大師ニ勅シ
J16_0309A12: テ消除ノ法ヲ勘ヘシムルニ念佛ヲ以テ奏シ申サル
J16_0309A13: ト未得其所出也述懷抄云傳敎大師ハ法華長講
J16_0309A14: ノ段段ノ終ゴトニ南無阿彌陀佛ト書ルト按スルニ
J16_0309A15: 法華金光明ノ二經並ニ長講ノ軌則アテ大師自筆ヲ
J16_0309A16: 取テ其式ヲ注サルル事此鈔ニ云フニ同ジ此講ノ起
J16_0309A17: リ鎭護國家ノ祈現當二世ノ益ヲ兼ルトナリサレバ
J16_0309B18: 台家ノ書學匠式ニ長講ノ事ヲ載云滅除七難不
J16_0309B19: 過此經盛衰記天長地久ノ長講ハ止觀院ニ置
J16_0309B20: レタリナドアリ此講始行ノ事釋書ノ圓澄傳釋家宮
J16_0309B21: 班記等ニ見ヱタリ●オホヨソトハ大汎ノ字ナリ
J16_0309B22: 阿波介といふ陰陽師。上人に給仕して念佛するあり
J16_0309B23: けり。或時上人かの俗をさして。あの阿波介が申念
J16_0309B24: 佛と。源空が申念佛と。いづれかまさると聖光房に
J16_0309B25: たづね仰られけるに。心中にわきまふるむねありと
J16_0309B26: いへども。御ことばをうけ給はりて。たしかに所存
J16_0309B27: を治定せんがために。いかでかさすがに御念佛には
J16_0309B28: ひとしく候べきと申されたりければ。上人ゆゆしく
J16_0309B29: 御氣色かはりて。されば日來淨土の法門とてはなに
J16_0309B30: ごとをきかれけるぞ。あの阿波介も佛たすけ給へと
J16_0309B31: おもひて南無阿彌陀佛と申す。源空も佛たすけ給へ
J16_0309B32: とおもひて南無阿彌陀佛とこそ申せ。更に差別なき
J16_0309B33: なりと仰られければ。もとより存ずる所なれとも。
J16_0309B34: 宗義の肝心いまさらなるやうに。ただたうとくおぼ

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