浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0302A01: | タルハ又無法ト云ヘシ保元物語一ニ其義ナラハ法 |
J16_0302A02: | ニ任セヨト云程コソアレ兵數多ヨリ取テ伏テ是 |
J16_0302A03: | ヲ搦ト云モ此類ナリ●機ハ譏ニ作ルヘシ世ノソシ |
J16_0302A04: | リ時ニイム事アリテ修行ノサハリトモ成ランニハ |
J16_0302A05: | 爲ベキヲ止メ爲マシキヲモ爲ルコトアルヲ譏嫌戒 |
J16_0302A06: | ヲ守ルト云ナリ凡此用捨ハ四分等ノ律文諸戒ニ通 |
J16_0302A07: | ジテ敎示セラル行事鈔等ニ見エタリ又涅槃經ニ |
J16_0302A08: | ハ大菩薩ノ爲ニ多クノ輕戒ヲ説テ息世譏嫌戒ト名 |
J16_0302A09: | ツケラル彼經第十一云復次善男子有二種戒一者 |
J16_0302A10: | 性重戒二者息世譏嫌戒性重戒者謂四禁也息世譏嫌 |
J16_0302A11: | 戒者不作販賣輕稱小斗欺誑於人等不畜象 |
J16_0302A12: | 馬車乘鳥獸金玉糓米食具等大床不臥輭席不坐 |
J16_0302A13: | 一切鬪諍博奕戯笑悉不觀作伎樂不聽吉凶不相 |
J16_0302A14: | 等是名息世譏嫌戒已上略書●セイスルハ制禁スルナ |
J16_0302A15: | リ |
J16_0302A16: | 上人大經を釋し給とき。四十八願の中の第三十五の |
J16_0302A17: | 女人往生の願の意をのべての給はく。上の念佛往生 |
J16_0302B18: | の願は男女をきらはず。然にいま別に此願ある其こ |
J16_0302B19: | ころいかん。つらつらこの事を案ずるに。女人はさ |
J16_0302B20: | はりをもし。別して女人に約せずばすなはち疑心を |
J16_0302B21: | 生ずべし。其ゆへは。女人はとがをもし。大梵高臺 |
J16_0302B22: | の閣にもへだてられて。梵衆梵輔の雲をのぞむこと |
J16_0302B23: | なく。帝釋柔軟の床にもくだされて。三十三天の花 |
J16_0302B24: | をもてあそふ事なし。六天魔王の位。四種輪王の跡。 |
J16_0302B25: | のぞみながくたえてかげをささず。生死有漏の果 |
J16_0302B26: | 報。無常生滅のつたなき身とだにもならず。いかに |
J16_0302B27: | いはんや佛のくらゐをや。諸經論の中にきらはれ。 |
J16_0302B28: | 在在所所に擯出せられて。三途八難にあらずは赴べ |
J16_0302B29: | きかたもなく。六種四生にあらずは受べきかたちな |
J16_0302B30: | し。この日本にも靈地靈驗の砌には。みなことごと |
J16_0302B31: | くきらはれたり。比叡山は傳敎大師の建立。大師み |
J16_0302B32: | づから結界して。谷をさかひ峰をかぎりて。女人の |
J16_0302B33: | 形をいれず。されば一乘峰たかくして五障の雲たな |
J16_0302B34: | びく事なく。一味谷ふかくして三從の水ながるる事 |