浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0303A01: | なし。高野山は弘法大師結界の峯。眞言上乘繁昌の |
J16_0303A02: | 地也。三密の月輪あまねくてらすといへども。女人 |
J16_0303A03: | 非器のやみをばてらさず五瓶の智水ひとしくなが |
J16_0303A04: | るといへども。女人垢穢のあかをばすすがず。聖武 |
J16_0303A05: | 天皇の御願。十六丈金銅の舍那。はるかにこれを拜 |
J16_0303A06: | 見すといへども。なほ扉の内にはいれられず。天智 |
J16_0303A07: | 天皇の建立。五丈石像の彌勒。あふぎてこれを禮拜 |
J16_0303A08: | すれとも。なを壇の上には障あり。乃至金峯の雲の |
J16_0303A09: | うへ。醍醐の霞のそこ。女人更にかげをささず。悲 |
J16_0303A10: | 哉兩足ありといへども。のぼらざる法の峰ありふま |
J16_0303A11: | ざる佛の庭あり。耻哉兩眼あきらかなりといへど |
J16_0303A12: | も。見ざる靈地あり拜せざる靈像あり。この穢土の |
J16_0303A13: | 瓧礫荊棘の山。泥木素像の佛だにも障あり。いかに |
J16_0303A14: | いはんや衆寳合成の淨土。萬德究竟の佛をや。これ |
J16_0303A15: | によりて往生そのうたがひあるべし。かるがゆへに |
J16_0303A16: | 此理をかがみて別に此願あり。善導和尚この願を釋 |
J16_0303A17: | しての給はく。彌陀の大願力によるがゆへに。女人 |
J16_0303B18: | 佛の名號を稱すれば。命終のとき。女身を轉じ男子 |
J16_0303B19: | となる事を得。彌陀御手をさづけ。菩薩身をたすけ |
J16_0303B20: | て寳花のうへに座し。佛にしたがひて往生し。佛の |
J16_0303B21: | 大會にいりて無生を證悟す。一切の女人。もし彌陀 |
J16_0303B22: | の名願力によらずば。千劫萬劫恒沙等の劫にも。つ |
J16_0303B23: | ひに女身を轉ずることを得べからずといへり。是則 |
J16_0303B24: | 女人の苦をぬき女人の樂をあたふる。慈悲の誓願利 |
J16_0303B25: | 生なり。已上見于大經釋取要抄之 |
J16_0303B26: | ●聖武天皇ハ人皇四十五代諱天璽國押開豊櫻彥文武天皇之御子也母藤原夫人贈太政大臣不比等之女也天平十五年ニ大佛ヲ艸創シ玉フ●天智天皇ハ人皇三十九代諱天命開別又號葛城皇子舒明帝之御子母天豊財重日足也 |
J16_0303B27: | ●色界四禪トテ上界ニ四ノ天アリ最初ノ天ヲ初禪 |
J16_0303B28: | ト云ナリ是ニ三天アリ梵衆梵輔大梵天ナリ此天中 |
J16_0303B29: | ノ王大梵天高廣ノ寳臺ニ坐シ珠飾ノ樓閣ニ居ス倶 |
J16_0303B30: | 舍頌疏云梵輔天中有高樓閣名大梵天一主所 |
J16_0303B31: | 居更無別地法華提婆品ニ一者不得作梵天等ト |