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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0300A01: リ●三昧ハ天竺ノ語此方ニハ定ト云正受ハ禪定觀
J16_0300A02: 念ノ位ニ思惟正受トテ二ノシナアリ思惟ハ前方便
J16_0300A03: ノ間ニテイマダ成就セヌ位ナリ正受ハ正シク事成
J16_0300A04: テ定心發得スルヲ云ナリ觀經諸抄此ニ云心ハ善導大師
J16_0300A05: 三昧發得シテ觀法成就アリケレハ往生淨土ノ法門
J16_0300A06: 掌ニ握給ヘリサレハ示ス所ノ法門ミナ決定ノ誠敎
J16_0300A07: ナレハ我等ガ往生モ疑アルマシトナリ●貧道ハ道
J16_0300A08: 德ニ乏キトテ自ラ卑下シテ云詞ナリ要覽唐ニテ沙門
J16_0300A09: ノ帝王ニ對シテ申詞ナリ僧史略●典ハ經也常也法也
J16_0300A10: 説文五帝之書也故从冊在丌上尊閣之也字彚
J16_0300A11: 素意ハ本意ト云ニ同意也張平氏カ玄思賦云怨素
J16_0300A12: 意之不呈●津ヲトフトハ津ハ濟渡ノ處ヲ云今
J16_0300A13: ハ出離ノ要道ニトレリ論語ノ微子ニ出タリ●通津
J16_0300A14: ハ誰誰モオシナヘテ通ル渡ナリ謝宣遠カ別作云頽
J16_0300A15: 陽照通津夕陰瞹平陸
J16_0300A16: 同製作の往生大要鈔に云。至誠心といは。眞實の心
J16_0300A17: なり。その眞實といは。身にふるまひ口にいひ心に
J16_0300B18: 思はんこと。みな人目をかざる事なく。誠をあらは
J16_0300B19: すなり。しかるを人つねに勇猛強盛の心をおこすを
J16_0300B20: 至誠心と申は。此釋の心にはたがふなり。又云。よ
J16_0300B21: はき三心具足したらん人は。くらゐこそさがらんず
J16_0300B22: れなを往生はうたがふべからざるなり。又云。外相
J16_0300B23: の善惡をばかへり見ず。世間の謗譽をはわきまへ
J16_0300B24: ず。内心に穢土をいとひ淨土をもねがひ。惡をもと
J16_0300B25: どめ善をも修して。まめやかに佛の意にかなはん事
J16_0300B26: を思を眞實とは申也。又云。かやうに申せば。ひと
J16_0300B27: へにこの世の人目はいかにもありなんとて。人のそ
J16_0300B28: しりをもかへり見ず。ほかをかざらねばとて。心の
J16_0300B29: ままにふるまふがよきと申にてはなきなり。はうに
J16_0300B30: まかせてふるまへば。放逸とてわろき事にてあるな
J16_0300B31: り。時にのぞみたる機嫌戒のためばかりに。いささ
J16_0300B32: か人めをつつむかたは。わざともさこそあるべけ
J16_0300B33: れ。又云。機嫌戒と名けて。やがて虚假になる事も
J16_0300B34: ありぬべし。これをかまへてよくよく心えわくべ

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