浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0300A01: | リ●三昧ハ天竺ノ語此方ニハ定ト云正受ハ禪定觀 |
J16_0300A02: | 念ノ位ニ思惟正受トテ二ノシナアリ思惟ハ前方便 |
J16_0300A03: | ノ間ニテイマダ成就セヌ位ナリ正受ハ正シク事成 |
J16_0300A04: | テ定心發得スルヲ云ナリ觀經諸抄此ニ云心ハ善導大師 |
J16_0300A05: | 三昧發得シテ觀法成就アリケレハ往生淨土ノ法門 |
J16_0300A06: | 掌ニ握給ヘリサレハ示ス所ノ法門ミナ決定ノ誠敎 |
J16_0300A07: | ナレハ我等ガ往生モ疑アルマシトナリ●貧道ハ道 |
J16_0300A08: | 德ニ乏キトテ自ラ卑下シテ云詞ナリ要覽唐ニテ沙門 |
J16_0300A09: | ノ帝王ニ對シテ申詞ナリ僧史略●典ハ經也常也法也 |
J16_0300A10: | 説文五帝之書也故从冊在丌上尊閣之也字彚● |
J16_0300A11: | 素意ハ本意ト云ニ同意也張平氏カ玄思賦云怨素 |
J16_0300A12: | 意之不呈●津ヲトフトハ津ハ濟渡ノ處ヲ云今 |
J16_0300A13: | ハ出離ノ要道ニトレリ論語ノ微子ニ出タリ●通津 |
J16_0300A14: | ハ誰誰モオシナヘテ通ル渡ナリ謝宣遠カ別作云頽 |
J16_0300A15: | 陽照通津夕陰瞹平陸 |
J16_0300A16: | 同製作の往生大要鈔に云。至誠心といは。眞實の心 |
J16_0300A17: | なり。その眞實といは。身にふるまひ口にいひ心に |
J16_0300B18: | 思はんこと。みな人目をかざる事なく。誠をあらは |
J16_0300B19: | すなり。しかるを人つねに勇猛強盛の心をおこすを |
J16_0300B20: | 至誠心と申は。此釋の心にはたがふなり。又云。よ |
J16_0300B21: | はき三心具足したらん人は。くらゐこそさがらんず |
J16_0300B22: | れなを往生はうたがふべからざるなり。又云。外相 |
J16_0300B23: | の善惡をばかへり見ず。世間の謗譽をはわきまへ |
J16_0300B24: | ず。内心に穢土をいとひ淨土をもねがひ。惡をもと |
J16_0300B25: | どめ善をも修して。まめやかに佛の意にかなはん事 |
J16_0300B26: | を思を眞實とは申也。又云。かやうに申せば。ひと |
J16_0300B27: | へにこの世の人目はいかにもありなんとて。人のそ |
J16_0300B28: | しりをもかへり見ず。ほかをかざらねばとて。心の |
J16_0300B29: | ままにふるまふがよきと申にてはなきなり。はうに |
J16_0300B30: | まかせてふるまへば。放逸とてわろき事にてあるな |
J16_0300B31: | り。時にのぞみたる機嫌戒のためばかりに。いささ |
J16_0300B32: | か人めをつつむかたは。わざともさこそあるべけ |
J16_0300B33: | れ。又云。機嫌戒と名けて。やがて虚假になる事も |
J16_0300B34: | ありぬべし。これをかまへてよくよく心えわくべ |