浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0290A01: | ずして。すぐに筑後國にくだりて。聖光房に謁し。 |
J16_0290A02: | 法流をつたへ門弟となり。九州弘通の法將とぞなり |
J16_0290A03: | にける。敬蓮社といへるこれなり。法印追福の心ざ |
J16_0290A04: | しあらはれて。諸人の隨喜甚しくぞありける。 |
J16_0290A05: | ●敬蓮社ハ决答疑問抄粗載事實今傳文全同也鎭西門弟修阿ト諍論ノ事謙倉宗要第四卷ニ出タリ |
J16_0290A06: | 畫圖 |
J16_0290A07: | ●唐高僧玄弉傳ニ三藏ヲ稱シテ佛宗之法將トイヘ |
J16_0290A08: | リ智論廿六廿九佛爲法王菩薩爲法將 |
J16_0290A09: | かの法印一山の明匠四海の導師として。公家の勅喚。 |
J16_0290A10: | 諸亭の招請ひまなかりしかども。西土往生の心ざし |
J16_0290A11: | ふかく。稱名念佛の行をこたりなくして。つゐに文 |
J16_0290A12: | 曆二年三月五日生年六十九にて。端座合掌し。念佛 |
J16_0290A13: | 數百遍をとなへ。往生の素懷をとげられける。まこ |
J16_0290A14: | とにかしこくたうとくそ侍る。 |
J16_0290A15: | 畫圖 |
J16_0290A16: | ●公家ノ勅喚ハ天子ノ御召ナリ三公以下ノ請用ヲ |
J16_0290B17: | 諸亭ノ招請ト云釋名ニ天子所居曰宮諸候所居曰 |
J16_0290B18: | 亭ト明月記ニ文曆二年二月十八日辛巳聖覺法印不 |
J16_0290B19: | 食病今月以後殊無力追日弱由昨日雖聞及今 |
J16_0290B20: | 日可向訪由示隆承法印云云又云廿一日甲申巳時 |
J16_0290B21: | 許向聖覺法印安居院隆承法印先面謁雖狼藉無 |
J16_0290B22: | 便宜可面謁由被云出入寢所前追日無力 |
J16_0290B23: | 尫弱不能起揚由言談猶其詞多依無心不經 |
J16_0290B24: | 程立出云云濁世富樓那遂爲遷化期實是道之滅亡 |
J16_0290B25: | 歟悲而有餘今年六十九云云 |
J16_0290B26: | 上野國の國府に明圓と云ふ僧侍りき。遊行聖の念佛 |
J16_0290B27: | 申てとほりけるをとどめをきて。道塲をかまへ念佛 |
J16_0290B28: | を興行しける程に。或夜のゆめに。貴僧きたりて |
J16_0290B29: | 告云。念佛申ものは。かならず極樂に往生するな |
J16_0290B30: | り。敢て疑事なかれ。末代惡世の衆生出離解脱 |
J16_0290B31: | の道。念佛にすぎたるはなし。我は吾朝の大導師 |
J16_0290B32: | 聖覺といふものなり。法然上人の敎によりて。彌陀 |
J16_0290B33: | の本願を信じ念佛を行じて。極樂に往生したるな |