浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0289A01: | ハアナガチニ一日バカリニハ限ラヌ事也トソサレ |
J16_0289A02: | ハ十齋六齋八王日三長月ナトニハ心ニ任セテ愼 |
J16_0289A03: | アルモヨカルベシ念佛ニテ往生ハ足ヌト思定メナ |
J16_0289A04: | バ縁ニ隨テイカ程モ善ヲバイトハネド凡夫ノ習サ |
J16_0289A05: | ハ成ガタシソレモ又念佛オコタラヌ程餘ノ事ハシ |
J16_0289A06: | 給ヘトナリ |
J16_0289A07: | 又嘉祿二年のころ。後鳥羽院遠所の御所より。西林 |
J16_0289A08: | 院の僧正承圓に。仰下されける御書にも。散心念佛の |
J16_0289A09: | 事一定出離しぬべく候はんやう。明禪聖覺などにく |
J16_0289A10: | はしく尋さぐりて。最上の至要をしるし申さるべき |
J16_0289A11: | よし。仰下されければ。法印こまかにしるし申され |
J16_0289A12: | けるとなむ。 |
J16_0289A13: | ●僧正承圓ハ菩提院關白松殿基房公第十男母前太政大臣忠雅公女也承仁親王後白河御子梶井ノ宮入室仙雲法印灌頂弟子建久元年隨顯眞座主受戒元久二年十二月十三日任座主年二十六﨟十六第六十八也建永元年十月十六日任權僧正建曆二年正月十五日辭座主法務建保二年六月十二日還補座主第七十二世承久元年四月廿八日轉僧正云云西林院ハ梶井門跡ノ房也●明禪法印第四十一卷ニ見ユ |
J16_0289B14: | 畫圖 |
J16_0289B15: | ●西林院ノ僧正ハ天台ノ座主梶井ノ門主ニテ顯眞 |
J16_0289B16: | 座主ニ圓戒ヲ受ケ承久三年四月大原ニ籠居シ嘉禎 |
J16_0289B17: | 二年十月十六日遷化シ給ヘリ松殿ノ男承仁親王ノ |
J16_0289B18: | 入室ナリキ座主記念佛門ニ意ヲ入給フ事述懷鈔ニ見 |
J16_0289B19: | エタリ又後鳥羽院此法印聖覺ニ對談マシマシテ一念 |
J16_0289B20: | 多念ノ故實ヲ尋サセ給ヒシニ多念無益ト云ハ不正 |
J16_0289B21: | 義ノ旨ヲ申サレシ事古今著聞ニ注サレタリ |
J16_0289B22: | 上人の第三年の御忌にあたりて。御追善のために。 |
J16_0289B23: | 建保二年正月に。法印眞如堂にして。七箇日のあひ |
J16_0289B24: | だ道俗をあつめて。融通念佛をすすめられけるに。 |
J16_0289B25: | 往生の要樞安心起行のやう。上人勸化のむねこまこ |
J16_0289B26: | まとのべたまひて。これもし我大師法然上人の仰ら |
J16_0289B27: | れぬことを申さば。當寺の本尊御照罰し給候へと。 |
J16_0289B28: | 誓言再三に及てのち。もしなを不審あらん人は。鎭 |
J16_0289B29: | 西の聖光房にたづねとはるべしと申されければ。聽 |
J16_0289B30: | 衆の中に一人の隱遁の僧ありけるが。草庵にかへら |