浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0281A01: | 圓光大師行狀畵圖翼贊卷十七 |
J16_0281A02: | |
J16_0281A03: | 事義 |
J16_0281A04: | |
J16_0281A05: | 傳本第十七 |
J16_0281A06: | ●安居院ハ一條北小路ノ外大宮通ノ東ナリ今俗ニ寺内ト云是東塔竹林坊ノ里坊ナリ●法印靜嚴第五卷ニ見エタリ●澄憲ハ少納言入道信西第七之男母高階重仲女也住東塔北谷竹林院洛陽ノ房ヲ名安居院故ニ安居院法印ト號ス從丹後已講珍仁受法入室師未詳平治元年配下野國建仁三年八月六日入寂 |
J16_0281A07: | 安居院の法印聖覺は。入道少納言通憲の孫子。法印 |
J16_0281A08: | 大僧都澄憲の眞弟なり。叡山竹林房の法印靜嚴を師 |
J16_0281A09: | とす。論説二道をかねて。智辨人にすぐれたりき。 |
J16_0281A10: | しかるに宿習のいたりにやありけん。ふかく上人の |
J16_0281A11: | 化導に歸して。淨土往生の口决をうく。大和前司親 |
J16_0281A12: | 盛入道。御往生の後は疑をたれの人にか决すへき |
J16_0281A13: | と。上人にとひたてまつりけるに。聖覺法印わが心 |
J16_0281A14: | をしれりとの給へり。淨土の法門にをきて所存をの |
J16_0281A15: | こされざる事しりぬへし。 |
J16_0281B16: | 先師澄憲ヲ安居院ノ法印ト云シガ子孫相繼テ此院 |
J16_0281B17: | ニ住テ先祖ノ家風ヲ失ハザリシカバミナカクゾ呼 |
J16_0281B18: | タリシ沙石集東鑑等●骨肉ヲ分タル實子ヲ己カ弟子ニシ |
J16_0281B19: | タルヲ眞弟ト云此傳ノ中其例往往ナリ澄憲法印ハ |
J16_0281B20: | 一時ノ名匠山門ノ龍象ナリキ此法印名譽ノ能説ニ |
J16_0281B21: | テ治承養和ノ間ニ唱導ノ家業ヲ立始ラル一タヒ高 |
J16_0281B22: | 座ニ昇ハ四衆耳ヲ淸ム晩年ニ戒法ニ倦テ諸子ヲ生 |
J16_0281B23: | セリ聖覺ハソノ長嗣トシテ家業ヲ克シ唱演ニ堪 |
J16_0281B24: | タリ此ヨリ世世相次テ子孫盛ナリキサレハ聖覺ノ |
J16_0281B25: | 子隆承承ノ子憲實實ノ子憲基ナリ朝廷ソノ才能ノ |
J16_0281B26: | 美ヲ愛シテ敢テ閨房ノ私ヲトカメ給ハザリヌ又三 |
J16_0281B27: | 井ノ定圓其能ニ堪ケレハ種族相嗣コト彼ニ同シ凡 |
J16_0281B28: | 唱演ニ名アル者此二家ノ流ヲ出ザリシ釋書唱導篇トソ |
J16_0281B29: | 其比世ニ説經師ハミナ妻帶ヲ常ノ習トセルト聞 |
J16_0281B30: | エタリ又諸寺ノ貴僧ト聞ユル中ニモ此類多カリキ |
J16_0281B31: | ●論説二道ハ論義説法ノ二道也沙石集ニ高野ニテ |
J16_0281B32: | 説法セラレシニコトサラ佗ニ越テ感ヲモヨホシケ |