浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0269A01: | いづれの時にか菩提の正路に向べき。就中一生涯の |
J16_0269A02: | さだまりなき事夢のごとし幻のごとし。五盛陰の待 |
J16_0269A03: | ことある。旦とやせん暮とやせん。しかるに煩惱内 |
J16_0269A04: | にもよほし。惡縁外にひきて。このことはりにおどろ |
J16_0269A05: | く輩すくなく。その勤をいたすたくひまれなり。頓死 |
J16_0269A06: | またくわかきによらず。重病かならずしも老を待こ |
J16_0269A07: | となし。誰かさためん今日その日にあらすとは。爭 |
J16_0269A08: | しらん我身その類にあらすとは。無常のつけ忽にき |
J16_0269A09: | たり。有爲のすがたながくかくれぬれば。一善のた |
J16_0269A10: | くはへもなきによりて。はやく三途の底に墮しぬ。 |
J16_0269A11: | 過去漫漫の流轉すでにかくのごとし。未來永永の輪 |
J16_0269A12: | 廻又然べし。いそぎて出離の要術を求めよ。更に生 |
J16_0269A13: | 死の妄報に着することなかれ。爰に彌陀の念佛は。 |
J16_0269A14: | 諸敎所讃多在彌陀。大恩敎主すでにこの佛を稱讃し |
J16_0269A15: | たまふ。彌陀一敎利物偏增。末代の我等最かの國を |
J16_0269A16: | 欣べし。誠是末代相應の要法。凡夫易行の直道なる |
J16_0269A17: | 者歟。このゆへに初心の行者のために。念佛の簡要 |
J16_0269B18: | をしるして。分て七段として。もて九品を期す。已上取詮 |
J16_0269B19: | とぞかかれたる。 |
J16_0269B20: | 畫圖 |
J16_0269B21: | ●指南車ハ黄帝ニ起リ周公又越裳氏カ爲ニ賜フミ |
J16_0269B22: | ナ方ヲ示シテ迷ヲ去レルトナリ史記本紀●嘉祥中論疏 |
J16_0269B23: | 云有斯五陰衆苦熾盛名五盛陰苦又此五陰 |
J16_0269B24: | 盛貯衆苦名五盛陰苦此解雖就苦釋盛字 |
J16_0269B25: | 而非特八苦時加盛言舊譯經中毎呼五陰名 |
J16_0269B26: | 五盛陰盛言凡五陰行相熾盛故云五盛陰若依 |
J16_0269B27: | 舊譯五盛陰苦者猶云五陰苦增一阿含經十七云 |
J16_0269B28: | 何爲擔謂五盛陰是ト音義指歸云漢來翻經爲 |
J16_0269B29: | 陰至晉僧叡改爲衆至唐三藏改爲蘊今此ニ |
J16_0269B30: | 言ハ色受想行識ノ五陰假ニ和合シテ人身アルニ似 |
J16_0269B31: | タリ其離散セン事旦暮定メカタシトナリ待コトア |
J16_0269B32: | ルハ有待ノ字天台南山等ノ書ニ往往也資持記下一之一 |
J16_0269B33: | 云鈔云識心具縛色質有待行宗記云身名有待 |
J16_0269B34: | 必假資縁ト●漫漫ハ水ノ廣大ナル貌楊子雲カ甘 |