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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0267A01: とやおほしめされけん。ある時詠し給けるは。
J16_0267A02: 極樂にまたわか心ゆきつかす
J16_0267A03: ひつしのあゆみしばしととまれ
J16_0267A04: ●此歌新古今ニノセテ述懷ノ歌ノ中ニトアリ上ノ
J16_0267A05: 五ツ文字ヲ極樂ヘトイヘリ
J16_0267A06: 浮生を輕くし思を淨刹にかけ給事。ひとへに上人諷
J16_0267A07: 諫のゆへなりければ。歸敬他にことにして。上人遷
J16_0267A08: 化の時は哀傷にたへず。最初の引接を待よし。中陰
J16_0267A09: の作善に諷誦文をささけられ。報恩謝德の儀ねんこ
J16_0267A10: ろなりけり。されは御臨終の後。或人の夢に示され
J16_0267A11: けるは。さしも苦勞せし顯密の稽古は。物の用にも
J16_0267A12: たたず。時時せし空觀と稱名念佛ばかりぞ。後世の
J16_0267A13: 資糧とはなりたるとそ仰られける。
J16_0267A14: 畫圖
J16_0267A15: ●哀傷ハ二字トモニカナシムナリ詩ノ小雅ニ我心
J16_0267A16: 傷悲莫知我哀●サシモトハ大小ト云ニ同意ナ
J16_0267A17: リ多クモ少クモ樣樣ニ功ヲ勞スルナリ大小ノ字禪
J16_0267B18: 錄ニ往往ナリ俗ニサホドマテモナト云心ナリ●稽
J16_0267B19: 古トハ書經ニ稽古帝舜トアリ古風ヲ考行フ安國注
J16_0267B20: 也●資糧ノ字經論ノ中ニ往往ナリ後世ノ身ヲタス
J16_0267B21: ケテ佛道ニ至ルノカテヲ云莊子ニ適千里者三月
J16_0267B22: 聚糧ト
J16_0267B23: 月輪の禪閤の御息。妙香院の僧正良快は。慈鎭和尚の
J16_0267B24: 附法として。大師正嫡の跡をうけ。顯密兼學の宗匠
J16_0267B25: なりき。しかれとも宿縁の内にもよほされけるに
J16_0267B26: や。上人の勸化に歸したまひ。厭離穢土の思ひふか
J16_0267B27: く。欣求淨土の願ねんごろなりしかば。偏に彌陀の
J16_0267B28: 本願を信じて。念佛を行じ給ひ。淺近念佛抄を記し
J16_0267B29: て。無智の輩をすすめらる。
J16_0267B30: ●僧正良快靑蓮院一世也號本覺院又號飯室僧正●淺近念佛抄一卷妙香院僧正良快述其ノ文分テ七段トス
J16_0267B31: ●僧正良快ハ座主記云後法性寺殿下兼實公第八息
J16_0267B32: 母修理大夫賴輔女尊忠法印入室慈鎭和尚受法灌頂
J16_0267B33: 隨覺什僧都性舜法印學顯敎建保四年四月十三

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