浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0266A01: | 九人各詠一首。復當南北裏同畫四天像。此堂大 |
J16_0266A02: | 僧正行慶寺務之間顚倒之後。以聖靈院禮堂東廂 |
J16_0266A03: | 爲其所。今新建立于舊跡。彰興隆之本意也。 |
J16_0266A04: | 別當前大僧正法印大和尚位慈圓記之 |
J16_0266A05: | ●守本樣依傳文圖繪トハ是昔ノ繪堂ノ模樣ヲ改メ |
J16_0266A06: | スシテ太子傳等ヲ依據トシ御一生ノ形勢ヲ繪シ畢 |
J16_0266A07: | ヌトソ平氏傳末云太子入胎之始在世之行後之事日 |
J16_0266A08: | 本書紀在四天王寺壁等ト云是也●西面ハ繪堂ノ |
J16_0266A09: | 西面ヲ云●表裏共トハ内外共ニトナリ●聖靈院ト |
J16_0266A10: | ハ凡聖德アル神靈ヲ崇ムルトコロヲ云ナリ法隆寺 |
J16_0266A11: | 多武峰ニ聖靈院ト云アル皆此類ナリ今此院ニ太子 |
J16_0266A12: | 御自作十六歳ノ像蘇我大臣五德博士四天王御座行事 |
J16_0266A13: | 記●廂ハ箱也凡正殿ノ傍ニアル間ヲ廂ト云其形箱 |
J16_0266A14: | ノ如ナレハ也五車韻瑞呂周昌傳ニ呂后側耳東廂ト● |
J16_0266A15: | 今新ニトハ和尚此度本所ニ改移トナリ今太子堂ノ |
J16_0266A16: | 後西南ノ角ニアリ禮堂ト號スルモノ今ハナシ |
J16_0266A17: | これ偏に。ひろく諸人の心をすすめて。欣求の思を |
J16_0266B18: | はげまさんためなり。まことに此行狀を見て。誰の |
J16_0266B19: | 人か穢惡充滿のさかひをいとひ。淨土不退の砌をこ |
J16_0266B20: | ひねがはざらん。自證の得脱のみにあらず。化他の |
J16_0266B21: | 御志ふかかりける。ありかたくたとくも侍るかな。 |
J16_0266B22: | 日吉の社に百日參籠し給て。後生菩提を祈申されけ |
J16_0266B23: | る念誦のひまに。百首の歌を詠じ給けるおくに。 |
J16_0266B24: | 我たのむ七の社のゆふたすき |
J16_0266B25: | かけても六の道にかへすな。 |
J16_0266B26: | 人をみるも我身をみるもこはいかに |
J16_0266B27: | なむあみたふつなむあみたふつ。 |
J16_0266B28: | とそ書付給ける。 |
J16_0266B29: | ●百首ミナ拾玉集ニ見エタリ我タノムノ歌ハ新古 |
J16_0266B30: | 今ニノセテ述懷ノ心ヲトアリ人ヲ見ルモノ歌ハ拾 |
J16_0266B31: | 玉集ニ賀茂百首ノ中ニアリ夫木鈔ニハナムヲナモ |
J16_0266B32: | トアリ集ニハ今ノ如シ |
J16_0266B33: | 往生ののぞみふかくして。欣求の心をはげまされけ |
J16_0266B34: | るに。稱名の薰修日あさく。光陰の運轉時うつりぬ |