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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0266A01: 九人各詠一首。復當南北裏同畫四天像。此堂大
J16_0266A02: 僧正行慶寺務之間顚倒之後。以聖靈院禮堂東廂
J16_0266A03: 爲其所。今新建立于舊跡。彰興隆之本意也。
J16_0266A04: 別當前大僧正法印大和尚位慈圓記之
J16_0266A05: ●守本樣依傳文圖繪トハ是昔ノ繪堂ノ模樣ヲ改メ
J16_0266A06: スシテ太子傳等ヲ依據トシ御一生ノ形勢ヲ繪シ畢
J16_0266A07: ヌトソ平氏傳末云太子入胎之始在世之行後之事日
J16_0266A08: 本書紀在四天王寺壁等ト云是也●西面ハ繪堂ノ
J16_0266A09: 西面ヲ云●表裏共トハ内外共ニトナリ●聖靈院ト
J16_0266A10: ハ凡聖德アル神靈ヲ崇ムルトコロヲ云ナリ法隆寺
J16_0266A11: 多武峰ニ聖靈院ト云アル皆此類ナリ今此院ニ太子
J16_0266A12: 御自作十六歳ノ像蘇我大臣五德博士四天王御座行事
J16_0266A13: 記●廂ハ箱也凡正殿ノ傍ニアル間ヲ廂ト云其形箱
J16_0266A14: ノ如ナレハ也五車韻瑞呂周昌傳ニ呂后側耳東廂ト●
J16_0266A15: 今新ニトハ和尚此度本所ニ改移トナリ今太子堂ノ
J16_0266A16: 後西南ノ角ニアリ禮堂ト號スルモノ今ハナシ
J16_0266A17: これ偏に。ひろく諸人の心をすすめて。欣求の思を
J16_0266B18: はげまさんためなり。まことに此行狀を見て。誰の
J16_0266B19: 人か穢惡充滿のさかひをいとひ。淨土不退の砌をこ
J16_0266B20: ひねがはざらん。自證の得脱のみにあらず。化他の
J16_0266B21: 御志ふかかりける。ありかたくたとくも侍るかな。
J16_0266B22: 日吉の社に百日參籠し給て。後生菩提を祈申されけ
J16_0266B23: る念誦のひまに。百首の歌を詠じ給けるおくに。
J16_0266B24: 我たのむ七の社のゆふたすき
J16_0266B25: かけても六の道にかへすな。
J16_0266B26: 人をみるも我身をみるもこはいかに
J16_0266B27: なむあみたふつなむあみたふつ。
J16_0266B28: とそ書付給ける。
J16_0266B29: ●百首ミナ拾玉集ニ見エタリ我タノムノ歌ハ新古
J16_0266B30: 今ニノセテ述懷ノ心ヲトアリ人ヲ見ルモノ歌ハ拾
J16_0266B31: 玉集ニ賀茂百首ノ中ニアリ夫木鈔ニハナムヲナモ
J16_0266B32: トアリ集ニハ今ノ如シ
J16_0266B33: 往生ののぞみふかくして。欣求の心をはげまされけ
J16_0266B34: るに。稱名の薰修日あさく。光陰の運轉時うつりぬ

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