ウィンドウを閉じる

J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0211A01: の御かたみにもそなへ侍らんと仰られけれは。安樂
J16_0211A02: 外記入道師秀子を執筆として選擇集を選せられけるに。第
J16_0211A03: 三の章書寫のとき。予若し筆作の器にたらずは。
J16_0211A04: かくのごとくの會座に參ぜざらましと申けるを聞給
J16_0211A05: て。この僧憍慢の心ふかくして惡道に墮しなんとて
J16_0211A06: これをしりぞけられにけり。其後は眞觀房感西にぞ
J16_0211A07: 書せられける。此書を選進せられて後。同年五月一
J16_0211A08: 日上人の夢の中に。善導和尚來應して。汝專修念佛
J16_0211A09: を弘通するゆへに。殊更に來れるなりとしめしたま
J16_0211A10: ふ。此書冥慮にかなへることしりぬへし。ふかく信
J16_0211A11: 受するにたれり。
J16_0211A12: 畫圖
J16_0211A13: 僧祇律云請有二種一僧次二私請乃至言別請者
J16_0211A14: 私請也薩婆多律攝云別請者謂別別施主請諸苾蒭
J16_0211A15: 與其供養補注十一ト一切ノ利養ハ十方ノ僧ニ屬ス別シ
J16_0211A16: テ己ノミ受ルハ十方ノ僧物ヲ取ナリ梵網サレト衆僧
J16_0211A17: 一時ニ請スベカラサレハ次第ヲ以テ請用スルヲ僧
J16_0211B18: 次請ト云若一分ノ檀越アテ自己ノミ請ニ赴ヲ別請
J16_0211B19: ヲ受ルト云ナリ一人ヲ供養シ一人ヲ請用スルヲ別
J16_0211B20: 請トイヒ又私請トモ云●藤右衛門尉重經九卷傳ニ
J16_0211B21: ハ淸兵衛十六門記ニハ對島左衛門尉トアリ大系圖
J16_0211B22: ニ對島守左衛門尉カ子左衛門尉重經ハ白川鳥羽二
J16_0211B23: 代ノ北面左衛門尉重時カ七世ノ孫ナリ又重時カ養
J16_0211B24: 子小島左兵衛尉重俊カ子修理亮帶刀右衛門尉重經
J16_0211B25: トアリサレト重時ハ多田滿政十三代ノ末ナレハ源
J16_0211B26: 氏ナリ若ハ九條家ニ候シテ姓ヲ改テ藤右衛門トナ
J16_0211B27: リケルニヤ更ニ知人ノ考ヲ待ノミ●選擇集一書ニ
J16_0211B28: 此書選述建久八年ト九卷傳十六門記皆九年トアリ
J16_0211B29: ●筆作ノ器トハ文學ノ達者ト云意ナリサレハ此書
J16_0211B30: ハ上人文義ヲ選ヒ安樂眞觀筆受シテ文章ヲ綴リシ
J16_0211B31: ナリ御弟子多シトイヘトモ此二人モト文學ノ家ヨ
J16_0211B32: リ出テ博士ノ流ナレハ仰セテ執筆セシムルナラン
J16_0211B33: ●此書ノ世ニ行ハル或ハ信或ハ謗時ニ隨テ一准ナ
J16_0211B34: ラス其事大抵撰擇之傳ニ採集セラレヌ始終ノ興廢

ウィンドウを閉じる