ウィンドウを閉じる

J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0212A01: 時運ノ然ラシムル所護法モ是ヲ如何トモスル事ナ
J16_0212A02: キニヤ然リトイヘトモ終ニ止サル所アテ世ニ行ハ
J16_0212A03: ルルノ盛ナル事從來ステニ尚シ遂ニ後柏原院ノ御
J16_0212A04: 宇ニ當テ恭ク宮講ヲ經ルニ及ヘリ二水記云永正
J16_0212A05: 十四年九月廿二日於小御所有撰擇集之講釋三
J16_0212A06: 福寺長老講釋被申連日御講釋各令聽聞至廿八
J16_0212A07: 日七箇日御講釋果畢於議定所有御對面眉目
J16_0212A08: 之至歟ト
J16_0212A09: ●二水記ハ鷲尾大納言隆康卿記也
J16_0212A10: 殿下の御歸依あさからずして。上人參たまふごとに
J16_0212A11: 殿下おりむかはせ給へば。公卿殿上人のおりさはが
J16_0212A12: るる事を。上人うるさき事に思給て。九條殿へまい
J16_0212A13: りたまはざらんために。房籠りとて。別請におもむ
J16_0212A14: き給はず。いづかたへもありきたまはざりけり。殿
J16_0212A15: 下しきりに御なけきありて。たとひ房籠りなりとも。
J16_0212A16: 身に違例などの侍らんときは。來給なんやと仰られ
J16_0212A17: ければ。さやうの御時は子細に及び侍らずと申され
J16_0212B18: けれは。せめても請じ申されむとては。常に御違例
J16_0212B19: とぞ號せられける。此上は辭し申にところなくして
J16_0212B20: 參給けるを見て。門弟正行房心中に。あはれ房籠り
J16_0212B21: とて餘の所へはましまさずして。九條殿へのみ參給
J16_0212B22: こと。しかしなから檀越をへつらひ給とこそ人はそ
J16_0212B23: しり申さんずれ。しかるべからぬわざかなと思てね
J16_0212B24: たる夢に。上人汝はわが九條殿へまいる事をそしり
J16_0212B25: 思ふなと仰らるるに。いかでかさる事候べきと申せ
J16_0212B26: ば。汝はさおもふなり。九條殿と我とは先生に因縁
J16_0212B27: あり。餘人に准ずへからず。宿習かぎりある事をし
J16_0212B28: らずして。謗する心をおこさば。定て罪をうべきな
J16_0212B29: りと仰らるると見る。さめてのち上人にこの由を語
J16_0212B30: 申ければ。さてさぞかし。先生に因縁ある事なりと
J16_0212B31: その給ける。御歸依他にことなるほど。まことにた
J16_0212B32: だ事にあらずぞおぼへ侍る。
J16_0212B33: ●正行房未考
J16_0212B34: 畫圖

ウィンドウを閉じる