浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0210A01: | 輪寺ト云アリキ今ハ寺ハ絶テ田地ノ字トナレリ又 |
J16_0210A02: | 扶桑略記本朝文粹日本記略ニ月林ト書タルモ同寺 |
J16_0210A03: | ナリトソ其三ハ東福寺ノ東ニアリ兼實公ノ月輪殿 |
J16_0210A04: | 此所ナリ●料ハ度也量也此ニ言ハ何ノ爲ノ用意 |
J16_0210A05: | ソトナリ |
J16_0210A06: | ある時上人月輪殿へ參したまへるに。殿下御はだし |
J16_0210A07: | にておりむかはせたまへは。聖覺法印。三井の大納 |
J16_0210A08: | 言僧都覺心。おなしくおりむかひ恐恐せられけり。 |
J16_0210A09: | 上人僧都をあやしけに見たまふ。聖覺あれは大納言 |
J16_0210A10: | 僧都御房候と申さるれは。僧都とりあへず覺心とな |
J16_0210A11: | のり申されき。意は大納言も僧都も世におほけれ |
J16_0210A12: | ば。實名にてそれとしられたてまつらんとなり。殿 |
J16_0210A13: | 下加樣にせさせたまへは。まして卿相雲客のおりさ |
J16_0210A14: | はがるる事ことはりなり。 |
J16_0210A15: | ●僧都覺心ハ系圖云醍醐帝御子右大臣源高明ノ三代良宗之孫知房之息ト又云御堂關白道長ノ二代信長之孫從四位下民部少輔知房之息寺權僧正覺心母ハ中納言公能卿ノ女也 |
J16_0210B16: | 畫圖 |
J16_0210B17: | 法印實名ヲ避ラレタルハ尋常ノ禮儀ニ依テナリ僧 |
J16_0210B18: | 都自告レタルハ某ト知レ申サレントナリ又是敬 |
J16_0210B19: | ノ至ナレハニヤ事具ニハ第五卷ニ注シヌ●天子ヲ |
J16_0210B20: | 龍ニ比シ天ニ比シ日ニタトフサレハ一等ヲ下シテ |
J16_0210B21: | 公卿ヲ月卿ト云ヒ殿上人ヲ雲客ト云ナリ卿相ハ第 |
J16_0210B22: | 十卷ニ注シヌ |
J16_0210B23: | ●自告實名ハ謁見刺候ト同シ凡賢德ノ人ニ見ユルニハ刺ニ我カ姓名ヲ書テ奏シ内テ見エシテコトヲ請フナリ今口ツカラ告實名者亦敬尊者之禮也 |
J16_0210B24: | 建久八年上人いささかなやみたまふことありけり。 |
J16_0210B25: | 殿下ふかく御なげきありける程に。いくほとなくて |
J16_0210B26: | 平愈したまひにけり。上人おなしき九年正月一日よ |
J16_0210B27: | り草庵にとぢこもりて。別請におもむきたまはさり |
J16_0210B28: | ければ。藤右衛門尉重經を御使として。淨土の法門。 |
J16_0210B29: | 年來敎誡を承るといへとも心腑におさめがたし。要 |
J16_0210B30: | 文をしるし給はりて。且は面談になずらへ。且は後 |