浄土宗全書を検索する
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| 巻＿頁段行 | 本文 |
|---|---|
| J16_0209A01: | ●關白兼實ハ法性寺忠通公之三男母ハ太皇大后宮大進仲光之女也久安五年ニ誕生文治二年三月十二日攝政氏長者時年三十八同五年十二月十四日太政大臣建久二年二月廿七日東鑑大系圖十一月十七日攝政ヲ改テ關白トナル九條二條一條等之元祖也●松殿基房ハ法性寺殿ノ次男母ハ中納言源國信ノ女ナリ●菩提山ハ大和國添上郡ニアリ龍樹院正曆寺ト號ス正曆年中勅ヲ奉テ兼俊攝政兼家之子僧正ノ建立其後建保六年信圓大僧正ノ再興ナリ●僧正信圓ハ法性寺殿息母ハ國信卿女松殿同母弟也治承五年二月補興福寺別當兼大乘院即爲當門主第十世文治元年八月廿八日大佛開眼ノ咒願師タリ |
| J16_0209A02: | 畫圖 |
| J16_0209A03: | 桓元子カ表ニ上代之君莫不崇重斯軌●恕ハ宥 |
| J16_0209A04: | ナリ宥ハ寬ナリ是師範タルニ由テ官階ヲ論セス寬 |
| J16_0209A05: | 裕ニシ座ヲユツリアケラルルトナリ●菩提山ノ僧 |
| J16_0209A06: | 正ハ法性寺殿ノ息松殿同母ノ弟月輪殿慈鎭和尚皆 |
| J16_0209A07: | 御兄弟也具ニハ僧尼ノ部ニ注スルカ如シ |
| J16_0209A08: | 月輪殿をつくられけるに。例もなき屋を一宇指圖を |
| J16_0209A09: | 下されて立させられけり。殿下の御所おほく見候へ |
| J16_0209A10: | ともかかる屋いまた見候はずと。奉行の三位範季卿 |
| J16_0209B11: | 申されけれは。思食樣ありとていそがせられけれ |
| J16_0209B12: | は。まづつくりたててけり。何事の御料にかとおも |
| J16_0209B13: | ふ程に。はや上人の御やすみどころなりけり。老者 |
| J16_0209B14: | にておはしませは。まづここにてやすめたてまつり |
| J16_0209B15: | て。のちに御對面あらんためにてそありける。御歸 |
| J16_0209B16: | 依のあまり。これまでの御沙汰にをよびけれは。た |
| J16_0209B17: | ぐひなく有がたき事にそ。時の人申あへりける。 |
| J16_0209B18: | ●三位範季ハ刑部卿範兼卿ノ男ナリ實ハ故式部少輔能兼ノ三男ナリ母ハ高階爲賢ノ女ニテ範兼同腹ノ弟也建久八年十二月十五日從三位建仁二年閏十月廿四日正三位今一宇ヲ新造セラルルノ奉行トアルハ木工頭元曆ニ木工ノ頭ニ任スニテアレハナルヘシ |
| J16_0209B19: | 畫圖 |
| J16_0209B20: | 凡浴陽近邊ニ月輪ト名ツクル處三所アリ其一ハ愛 |
| J16_0209B21: | 宕山ノ東ノ半腹ニアリ鎌倉山月輪寺ト號ス人皇四 |
| J16_0209B22: | 十九代光仁帝ノ御宇天應元年慶俊僧都ノ草創唐土 |
| J16_0209B23: | ノ五臺山ニナソラヘテ五岳寺ヲ建ラレシ是其第一 |
| J16_0209B24: | ニシテ大鷲峰ト名ツク眞統上人空也上人ナト住シ |
| J16_0209B25: | 給シトソ其二ハ叡山ノ西ノ麓修學院ノ邊ニ古ヘ月 |