浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0165A01: | く。しめすに輩もなし。然間なげきなげき。經藏にい |
J16_0165A02: | り。かなしみかなしみ。聖敎にむかひて。手づからみづ |
J16_0165A03: | から。ひらき見しに。善導和尚の觀經の疏の。一心 |
J16_0165A04: | 專念彌陀名號行住坐臥不問時節久近念念不捨者是名 |
J16_0165A05: | 正定之業順彼佛願故。といふ文を見得てのち。我等 |
J16_0165A06: | がごとくの。無智の身は。偏にこの文をあふぎ。もは |
J16_0165A07: | らこのことはりをたのみて。念念不捨の稱名を修し |
J16_0165A08: | て。决定往生の業因に備べし。ただ善導の遺敎を信 |
J16_0165A09: | ずるのみにあらず。又あつく彌陀の弘願に順ぜり。 |
J16_0165A10: | 順彼佛願故の文。ふかく魂にそみ。心にととめたる |
J16_0165A11: | なり。惠心の先德の。往生要集をひらくに。往生之 |
J16_0165A12: | 業念佛爲本といひ。又かの人の妙行業記の文にも。 |
J16_0165A13: | 往生之業念佛爲先といへり。覺超僧都、惠心の僧都 |
J16_0165A14: | に。といての給はく。所行の念佛は。これ事を行ず |
J16_0165A15: | るとやせんこれ理を行ずとやせんと。惠心の僧都。 |
J16_0165A16: | こたへての給はく。こころ萬境にさへぎる。ここを |
J16_0165A17: | もて。我ただ稱名を行ずるなり。往生の業には。稱 |
J16_0165B18: | 名尤たれり。これによりて。一生中の念佛。其數を |
J16_0165B19: | 勘たるに。二十倶胝遍也との給へり。然則源空は大 |
J16_0165B20: | 唐の善導和尚の。をしへにしたがひ。本朝の惠心の |
J16_0165B21: | 先德の。すすめにまかせて。稱名念佛のつとめ。長 |
J16_0165B22: | 日六萬返なり。死期やうやく。ちかづくによりて又 |
J16_0165B23: | 一萬返をくはへて。長日七萬返の行者なりとぞ。お |
J16_0165B24: | ほせられける。 |
J16_0165B25: | ●妙行業記未見●覺超僧都ハ姓巨勢泉州大鳥郡人幼上叡山師事慈惠兄事源信顯密之奧一山推之 |
J16_0165B26: | 畫圖 |
J16_0165B27: | ●往生要集ハ中ノ末ニ見エタリ●覺超惠心ノ問答 |
J16_0165B28: | 何レノ書ニカ有ケンイマタ所出ヲ考ズ●倶𦙠ハ天 |
J16_0165B29: | 竺ノ語ニシテ數ノ名ナリ倶舍論第十二云解脱經 |
J16_0165B30: | 説六十數如彼經言有一無餘數始爲一一十 |
J16_0165B31: | 爲十十十爲百十百爲千十千爲萬十萬爲洛叉 |
J16_0165B32: | 十洛叉爲度洛叉十度洛叉爲倶𦙠攝論八云百億 |
J16_0165B33: | 爲一倶𦙠云云按スルニ億ニ多數アテ十萬百萬千萬 |