浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0166A01: | 萬萬ヲ一億トセリ今ノ倶𦙠ハ千ヲ萬百ヲ億ツミタ |
J16_0166A02: | ルヲ云是十萬ヲ億トシテ計レハ二十倶𦙠遍ハ二千 |
J16_0166A03: | 億ノ萬遍ナリ●長日トハ長ハトコシナヘト訓テ平 |
J16_0166A04: | 生ト云意ナリ常日長時平世ナト云ミナ同意ナリ |
J16_0166A05: | 上人の念佛七萬返になされてのちは晝夜に餘事をま |
J16_0166A06: | しへられざりけり。さればそののち人のまいりて。 |
J16_0166A07: | 法門をたつね申けるには。ききたまふかと。おぼしく |
J16_0166A08: | ては。念佛のこゑ。すこしひきく。なり給ふばかり |
J16_0166A09: | にてそありける。一向に念佛を。さしをき給こと。 |
J16_0166A10: | なかりけるとなん。 |
J16_0166A11: | 畫圖 |
J16_0166A12: | ●凡ソ此一段ノ意ヲ以テ本願ノ稱名ハ聲ヲ立ルト |
J16_0166A13: | 云コトヲ知リ又上人ノ御念佛ハ自耳ニ聞ユル程ノ |
J16_0166A14: | 高聲ヲ用ヰ給ヘリトハ知ヌヘキ也又是ニテ御自行 |
J16_0166A15: | 疎略ナラス念珠ノ數ノ超越ナカリシヲモ推ハカリ |
J16_0166A16: | ヌヘシ |
J16_0166A17: | ●善導大師本願ノ文ヲ釋シ給ニモ稱我名號下至十聲一聲等ト |
J16_0166B18: | アリ |
J16_0166B19: | 上人或時かたりてのたまはく。われ淨土宗をたつる |
J16_0166B20: | 心は。凡夫の報土に。むまるることをしめさんがた |
J16_0166B21: | めなり。もし天台によれは。凡夫淨土に。むまるる |
J16_0166B22: | ことを。ゆるすに似たれとも。淨土を判ずる事あさ |
J16_0166B23: | し。もし法相によれは。淨土を判する事。ふかしと |
J16_0166B24: | いへとも。凡夫の往生をゆるさす。諸宗の所談。こ |
J16_0166B25: | となりといへとも。すべて。凡夫報土にむまるるこ |
J16_0166B26: | とを。ゆるさざるゆへに。善導の釋義によりて。淨 |
J16_0166B27: | 土宗をたつる時すなはち凡夫報土にむまるる事あら |
J16_0166B28: | はるるなり。ここに。人おほく誹謗していはく。か |
J16_0166B29: | ならす宗義を立せすとも。念佛往生をすすむへし。 |
J16_0166B30: | いま宗義をたつる事は。たたこれ勝他のためなるへ |
J16_0166B31: | し。我等凡夫むまるる事をえは。應身應土なりとも |
J16_0166B32: | 足ぬへし。なんぞ強に報身報土の義をたつるやと。 |
J16_0166B33: | この義一往ことはりなるに似たれども。再往をいへ |
J16_0166B34: | は。その義をしらざるかゆへなり。もし別の宗を立 |