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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0166A01: 萬萬ヲ一億トセリ今ノ倶𦙠ハ千ヲ萬百ヲ億ツミタ
J16_0166A02: ルヲ云是十萬ヲ億トシテ計レハ二十倶𦙠遍ハ二千
J16_0166A03: 億ノ萬遍ナリ●長日トハ長ハトコシナヘト訓テ平
J16_0166A04: 生ト云意ナリ常日長時平世ナト云ミナ同意ナリ
J16_0166A05: 上人の念佛七萬返になされてのちは晝夜に餘事をま
J16_0166A06: しへられざりけり。さればそののち人のまいりて。
J16_0166A07: 法門をたつね申けるには。ききたまふかと。おぼしく
J16_0166A08: ては。念佛のこゑ。すこしひきく。なり給ふばかり
J16_0166A09: にてそありける。一向に念佛を。さしをき給こと。
J16_0166A10: なかりけるとなん。
J16_0166A11: 畫圖
J16_0166A12: ●凡ソ此一段ノ意ヲ以テ本願ノ稱名ハ聲ヲ立ルト
J16_0166A13: 云コトヲ知リ又上人ノ御念佛ハ自耳ニ聞ユル程ノ
J16_0166A14: 高聲ヲ用ヰ給ヘリトハ知ヌヘキ也又是ニテ御自行
J16_0166A15: 疎略ナラス念珠ノ數ノ超越ナカリシヲモ推ハカリ
J16_0166A16: ヌヘシ
J16_0166A17: ●善導大師本願ノ文ヲ釋シ給ニモ稱我名號下至十聲一聲等ト
J16_0166B18: アリ
J16_0166B19: 上人或時かたりてのたまはく。われ淨土宗をたつる
J16_0166B20: 心は。凡夫の報土に。むまるることをしめさんがた
J16_0166B21: めなり。もし天台によれは。凡夫淨土に。むまるる
J16_0166B22: ことを。ゆるすに似たれとも。淨土を判ずる事あさ
J16_0166B23: し。もし法相によれは。淨土を判する事。ふかしと
J16_0166B24: いへとも。凡夫の往生をゆるさす。諸宗の所談。こ
J16_0166B25: となりといへとも。すべて。凡夫報土にむまるるこ
J16_0166B26: とを。ゆるさざるゆへに。善導の釋義によりて。淨
J16_0166B27: 土宗をたつる時すなはち凡夫報土にむまるる事あら
J16_0166B28: はるるなり。ここに。人おほく誹謗していはく。か
J16_0166B29: ならす宗義を立せすとも。念佛往生をすすむへし。
J16_0166B30: いま宗義をたつる事は。たたこれ勝他のためなるへ
J16_0166B31: し。我等凡夫むまるる事をえは。應身應土なりとも
J16_0166B32: 足ぬへし。なんぞ強に報身報土の義をたつるやと。
J16_0166B33: この義一往ことはりなるに似たれども。再往をいへ
J16_0166B34: は。その義をしらざるかゆへなり。もし別の宗を立

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