浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0135A01: | 皆是戒體何有非戒之法而有犯戒之法故大般 |
J16_0135A02: | 若云菩薩不應分別此是戒法此是能持此是所持 |
J16_0135A03: | 此是持境一切諸法皆眞如故ト是亦事戒ニ即シ |
J16_0135A04: | テ觀心ヲ示スナリ是心性及觀心ニ約スルトキハ持 |
J16_0135A05: | 犯ノ相ヲ見ス故ニ一得不失ト云フ若事戒ニ約スル |
J16_0135A06: | トキハ持犯ノ相アリ故ニ疏ノ興廢章云若捨菩提 |
J16_0135A07: | 願若增上煩惱犯十重其體則廢ト然ニ事理ノ二 |
J16_0135A08: | 戒モトヨリ相離レス故ニ持ハ即不持ノ持犯ハ即不 |
J16_0135A09: | 犯ノ犯偏ニ理戒ヲ貴テ事戒ヲ輕蔑スルハ圓頓ノ意 |
J16_0135A10: | ニアラス况又事戒ノ方便ニ由テ理戒ノ究竟ニ至ル |
J16_0135A11: | 者ヲヤ |
J16_0135A12: | 慈眼房思惟すること數尅の後。上人の部屋に來臨し |
J16_0135A13: | て。御房の申さるる旨は。はや天台大師の本意一實 |
J16_0135A14: | 圓戒の至極なりけりとそ申されける。佛法に私なき |
J16_0135A15: | ことあはれにはんへり。かかりければ上人をもて軌 |
J16_0135A16: | 範として師かへりて弟子となり給にけり。 |
J16_0135A17: | 畫圖 |
J16_0135B18: | ●ハヤトハヤカテノ意ニテ頓ノ字ナリ源氏ニミシ |
J16_0135B19: | 心地スル木ダチ哉トオボスハハヤウ此宮ナリケリ |
J16_0135B20: | 蓬生トアリ疑テ决スル氣味アル詞ナルヘシ第六卷ニ |
J16_0135B21: | 御房ハ道理ヲシレル人カナヤガテサゾト云ルモ |
J16_0135B22: | 上人信寂房ニ示ス詞此意ナリ●アハレトハホメタル詞ナリ是 |
J16_0135B23: | 道理ニ伏シテ師ノ身トシテ弟子ノ義ニシタカヒ給 |
J16_0135B24: | ヘルヲ殊勝ニオボユルトソ源氏ニ御クツヲトラヌ |
J16_0135B25: | ハカリニシ給イトアハレナリ紅葉賀抄ニネンコロナ |
J16_0135B26: | ル樣ヲ哀ト云ナリト又アツハレト云意ニモ通ヘリ |
J16_0135B27: | 葵卷ニ少納言アハレニカタシケナシトミタテマツ |
J16_0135B28: | ルナトアリ此詞所所ニ用ヰカヘテ意一樣ナラス● |
J16_0135B29: | 師範ハ道ヲ傳ヘ惑ヲ解テ人ノ手本トナルナリ楊子 |
J16_0135B30: | 方言曰師者人之模範也 |
J16_0135B31: | 保元元年上人二十四のとし。叡空上人にいとまをこ |
J16_0135B32: | ひて嵯峨の淸凉寺に七日參籠のことありき。求法の |
J16_0135B33: | 一事を祈請のためなりけり。この寺の本尊釋迦善逝 |
J16_0135B34: | は。西天の雲をいて。東夏の霞をわけて。三國につ |