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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0135A01: 皆是戒體何有非戒之法而有犯戒之法故大般
J16_0135A02: 若云菩薩不應分別此是戒法此是能持此是所持
J16_0135A03: 此是持境一切諸法皆眞如故ト是亦事戒ニ即シ
J16_0135A04: テ觀心ヲ示スナリ是心性及觀心ニ約スルトキハ持
J16_0135A05: 犯ノ相ヲ見ス故ニ一得不失ト云フ若事戒ニ約スル
J16_0135A06: トキハ持犯ノ相アリ故ニ疏ノ興廢章云若捨菩提
J16_0135A07: 願若增上煩惱犯十重其體則廢ト然ニ事理ノ二
J16_0135A08: 戒モトヨリ相離レス故ニ持ハ即不持ノ持犯ハ即不
J16_0135A09: 犯ノ犯偏ニ理戒ヲ貴テ事戒ヲ輕蔑スルハ圓頓ノ意
J16_0135A10: ニアラス况又事戒ノ方便ニ由テ理戒ノ究竟ニ至ル
J16_0135A11: 者ヲヤ
J16_0135A12: 慈眼房思惟すること數尅の後。上人の部屋に來臨し
J16_0135A13: て。御房の申さるる旨は。はや天台大師の本意一實
J16_0135A14: 圓戒の至極なりけりとそ申されける。佛法に私なき
J16_0135A15: ことあはれにはんへり。かかりければ上人をもて軌
J16_0135A16: 範として師かへりて弟子となり給にけり。
J16_0135A17: 畫圖
J16_0135B18: ●ハヤトハヤカテノ意ニテ頓ノ字ナリ源氏ニミシ
J16_0135B19: 心地スル木ダチ哉トオボスハハヤウ此宮ナリケリ
J16_0135B20: 蓬生トアリ疑テ决スル氣味アル詞ナルヘシ第六卷ニ
J16_0135B21: 御房ハ道理ヲシレル人カナヤガテサゾト云ルモ
J16_0135B22: 上人信寂房ニ示ス詞此意ナリ●アハレトハホメタル詞ナリ是
J16_0135B23: 道理ニ伏シテ師ノ身トシテ弟子ノ義ニシタカヒ給
J16_0135B24: ヘルヲ殊勝ニオボユルトソ源氏ニ御クツヲトラヌ
J16_0135B25: ハカリニシ給イトアハレナリ紅葉賀抄ニネンコロナ
J16_0135B26: ル樣ヲ哀ト云ナリト又アツハレト云意ニモ通ヘリ
J16_0135B27: 葵卷ニ少納言アハレニカタシケナシトミタテマツ
J16_0135B28: ルナトアリ此詞所所ニ用ヰカヘテ意一樣ナラス●
J16_0135B29: 師範ハ道ヲ傳ヘ惑ヲ解テ人ノ手本トナルナリ楊子
J16_0135B30: 方言曰師者人之模範也
J16_0135B31: 保元元年上人二十四のとし。叡空上人にいとまをこ
J16_0135B32: ひて嵯峨の淸凉寺に七日參籠のことありき。求法の
J16_0135B33: 一事を祈請のためなりけり。この寺の本尊釋迦善逝
J16_0135B34: は。西天の雲をいて。東夏の霞をわけて。三國につ

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