浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0284A01: | には。魚鱗鶴翼等の差別あれども。正しく戰ふと云 |
J09_0284A02: | になれば。いつも一文字になる如く。今の三心は。 |
J09_0284A03: | 陣立の如〓。打傾いて。往生の念佛申すと云になれ |
J09_0284A04: | ば。橫の一心。機具より外はなきなり。されば。稱 |
J09_0284A05: | 念上人の御法語に。法然上人曰。四修三心を沙汰す |
J09_0284A06: | る事は。一向專修になるまでの事なり。一向專修に |
J09_0284A07: | なり終りぬれは。別に四修三心のさたなし。一向專 |
J09_0284A08: | 修になさんはかりごとなり。念佛者になりぬれは。只 |
J09_0284A09: | 相續して往生を待計也と云云。爾れば。學ぶべき機は。 |
J09_0284A10: | 學んで唱へ。無智無病の機は。眞平に唱ふべし。知る |
J09_0284A11: | も知らぬも。至極の處は。橫に具する。助玉へ南無阿 |
J09_0284A12: | 彌陀佛の外はなきなり。故に今此段に。伏難を通じ |
J09_0284A13: | て。伹し三心四修と申事の候は。皆決定して。南無 |
J09_0284A14: | 阿彌陀佛にて往生するぞと。思ふ内に籠り候なり。 |
J09_0284A15: | と示し給へるなり。已上本文に五科ある。第三伏難 |
J09_0284A16: | 通の科を畢。 |
J09_0284A17: | 此外に奧ふかき事を存せは。二尊のあはれみには |
J09_0284B18: | づれ本願にもれ候べし。 |
J09_0284B19: | 本文に五科ある。第四立誓請證の科なり。起請は。 |
J09_0284B20: | 上の題號の下にて。辨じたるが如。佛神に對して今 |
J09_0284B21: | 云處。一分も虚妄不實のことあらば。御罸を蒙り。今世 |
J09_0284B22: | 後世。永くかなはぬ身とならんと。誓を云ふなり。 |
J09_0284B23: | 是を文に書くを。起請文と云。當段に立誓し玉ふ故 |
J09_0284B24: | に。此御遺訓を起請文とよぶことなれば。此文の體に |
J09_0284B25: | て。至て肝要の段なり。大師曾て鎭西上人へ。授け |
J09_0284B26: | 玉へる御法語には。此段を。唯南無阿彌陀佛と申せ |
J09_0284B27: | ば。決定して往生するなりと。信じ取るべきなりと。 |
J09_0284B28: | 書玉ひたるを。今は改めて。誓言に書替玉ひたるな |
J09_0284B29: | り。始に誓言なきは。鎭西上人は。瀉瓶深信の御事 |
J09_0284B30: | なれば。誓言に及ばず。今は廣く御滅後の。念佛の |
J09_0284B31: | 衆機に給はる故。除疑生信。最要なる故なり。 |
J09_0284B32: | 此外に等とは。上の本願念佛の正義を示すと。通伏 |
J09_0284B33: | 難との段に。唯往生極樂の爲に。申より外に。別の |
J09_0284B34: | 子細なし。三心四修も。此内にこもるぞとの玉へる。 |