浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0282A01: | 已後いかやうに。三心をむつかしげに。云を聞くと |
J09_0282A02: | も。唯往生の爲に申す内には。三心も四修も皆籠ると |
J09_0282A03: | 云を决信して。驚動せられまじき也已上大師三心を |
J09_0282A04: | 沙汰し給はぬは。無智無病の機は。往生决定と。信じ |
J09_0282A05: | て唱ふる内に。三心四修。皆籠ると云義を辨じ畢。 |
J09_0282A06: | 是より亦因に。大師有病退治の爲に。三心の樣を。 |
J09_0282A07: | 委く沙汰し玉ふ義を辨ぜは。大經の願文には。至心 |
J09_0282A08: | 信樂。欲生我國と。八字を以。往生の安心を指示し |
J09_0282A09: | 玉ひ。觀經には。一者至誠心。二者深心。三者回向 |
J09_0282A10: | 發願心と。十六字に開して示し猶具三心者。必生彼 |
J09_0282A11: | 國と説き給ひ。善導大師は。若少一心。即不得生と |
J09_0282A12: | 判じ玉ひ。大師も亦。淨土宗の大事は三心の法門に |
J09_0282A13: | あるなり等。との玉へり。選擇集漢和語燈錄等是何故なれば。 |
J09_0282A14: | 易き往生に我からくせをつけて。往生を仕損ずる人 |
J09_0282A15: | 多ければ。其に退治を示して。往生の機とし玉はん |
J09_0282A16: | 爲なり。譬ば道しるべ石を立てて。脇道へやらず。 |
J09_0282A17: | 埒を結ふて。馬をそれさせぬ等の如し。其わるぐせ |
J09_0282B18: | の病とは。虚假。疑心。不回向の三病なり。是を退 |
J09_0282B19: | 治する爲の三心なり。其三心とは。一者至誠心とは |
J09_0282B20: | 願文の至心疏曰至者眞誠者實又云不得外現賢善精進之 |
J09_0282B21: | 相内懐虚假已上虚假とは。極樂のねがはしくもなく |
J09_0282B22: | 往生仕たくもなけれども。極樂を願ふよしを顯はし。 |
J09_0282B23: | 往生の仕度樣に。見せかくるを。虚假と云なり。斯 |
J09_0282B24: | く僞り飾るは。何故なれば。名聞利養の二より發る。 |
J09_0282B25: | 在家は。多く名聞にして。利養は少し。出家は利養を本として。名聞を兼云云。古歌に。『西へ行岸の |
J09_0282B26: | 岩かと踏みれは苔こそ道のさはりなりけり。』顯はに |
J09_0282B27: | 見ゆる。石岩などにては。あやまちせねども。苔の |
J09_0282B28: | むしたるには。。すべりてあやまつこと多き如く。地體 |
J09_0282B29: | 煩惱具足の凡夫なれば。わろしとわびて念佛すれば |
J09_0282B30: | 往生の仕損じはなけれとも。三毒五欲の。岩かどを |
J09_0282B31: | 押かくし。外現賢善の。苔衣きする故。一大事の往 |
J09_0282B32: | 生を。あやまつぞと。誡めたる歌の意なり。是に。 |
J09_0282B33: | 淺深重重の分別あれども。濃くも薄くも。穢土を厭 |
J09_0282B34: | ひ。往生を欣ふ意さへあれば。至誠心を具するなり |