浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0246A01: | 法の弟子。然阿彌陀佛と。勢觀上人の附弟。蓮寂房 |
J09_0246A02: | と。東山赤築地にて。四十八日の談義を始めし時。 |
J09_0246A03: | 然阿彌陀佛を。よみ口ちとして。兩流を挍合せられ |
J09_0246A04: | けるに。一つとして違するところなかりければ。蓮 |
J09_0246A05: | 寂房の曰。勢觀房の申されし詞。今既に符合しぬ。 |
J09_0246A06: | 予が門弟に於ては。鎭西の相傳をもて。我義とすべ |
J09_0246A07: | し。更に別流を立つべからずと。是によりて。彼勢 |
J09_0246A08: | 觀房の門流は。皆鎭西の義に依附して別流を立てず |
J09_0246A09: | とぞ已上。御傳四十六の卷其外湛空上人。乘願上人等。皆鎭西正 |
J09_0246A10: | 義なること。誓言に及び給へり。爾れば鎭西上人正統 |
J09_0246A11: | の義は。上來の如。大師懇切の御敎示。平生の御稱美。 |
J09_0246A12: | 別して臨末御遺誓の趣と云。猶聖覺乘願湛空等の。 |
J09_0246A13: | 稱美誓言と云。別しては又十八年常隨給仕し。殊に |
J09_0246A14: | 大師の御敎示懇なりし。勢觀上人の稱美と云。御書 |
J09_0246A15: | 翰の趣と云。殊に我門弟に於ては。鎭西の相傳を以我 |
J09_0246A16: | 義とし別立すべからず。の御遺言を以見つべし。鎭 |
J09_0246A17: | 西正統は靑天白日の如くなるをや。若や是迄背宗異 |
J09_0246B18: | 流に云紛らかされたる人あらば。上來數箇の明證を |
J09_0246B19: | 聞て。彼敬蓮社の頓機に效ひ。元祖寫瓶の正統。鎭 |
J09_0246B20: | 西の所立に歸入して。正信の行者となるべし。上來 |
J09_0246B21: | 此流れを汲む人は。已に元祖大師の正意正流を受け |
J09_0246B22: | 得たることなれば彌此御遺誓の趣を守り。唯往生極樂 |
J09_0246B23: | の爲。稱名相續せらるべし。已上縁起門中。大師の |
J09_0246B24: | 正統を定め畢る。 |
J09_0246B25: | 一枚起請文 |
J09_0246B26: | 大段第二。題號の科なり。さて此題號のこと。諸末鈔 |
J09_0246B27: | に於て。大師自立の題と云もあり。又後人の立たる |
J09_0246B28: | と云もありて。一凖ならず。爾れども。今は大師の |
J09_0246B29: | 自立の題として。辨ずるなり。 |
J09_0246B30: | 黑谷の一枚起請文に題名あり。天子より勅命あり |
J09_0246B31: | て。寫さしめ玉ふも。黑谷の本なれば。眞蹟と定 |
J09_0246B32: | まる故なり。粟生の寶物には。更に論あり云云。 |
J09_0246B33: | 一枚とは。一は數にして。枚も箇なりと訓して。か |
J09_0246B34: | ずと讀むなり。王氏云數物曰枚數事曰條我朝に |