浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0242A01: | 朝のもろもろの智者逹の。さたし申さるる。觀念の念 |
J09_0242A02: | にもあらず。又學問をして。念佛の心をさとりとほ |
J09_0242A03: | してまうす。念佛にもあらず。ただ極樂往生せんが爲 |
J09_0242A04: | に。南無阿彌陀佛と申て疑ひなく。往生するぞと思と |
J09_0242A05: | りて申外に。別の事なし。ただし三心ぞ四修ぞなど申 |
J09_0242A06: | 事の候は。みな南無阿彌陀佛にて決定して。往生する |
J09_0242A07: | ぞと思ふ内におさまれり。ただ南無阿彌陀佛と申せ |
J09_0242A08: | ば。決定して往生する事なりと信しとるべきなり。念 |
J09_0242A09: | 佛を信ぜん人は。たとひ一代の御のりをよくよく學 |
J09_0242A10: | しきはめたる人なりとも。文字一もしらぬ。愚癡鈍根 |
J09_0242A11: | の不覺の身になして。尼入道の無智の輩に同じくな |
J09_0242A12: | して。智者のふるまひをせずして。ただ一向に南無阿 |
J09_0242A13: | 彌陀佛と申てぞかなはんず已上。見つべし。文面には少 |
J09_0242A14: | 異あれども。其義意は一枚起請文と異ならず。さるに |
J09_0242A15: | 依て。鎭西上人。大師の御相傳に露も違はず。無觀無 |
J09_0242A16: | 解。唯申の本願念佛をすすめ玉へり。爾るに大師御在 |
J09_0242A17: | 世の内に。邪人發りて。大師の鎭西に授け玉へる。口 |
J09_0242B18: | 稱名號は劣機誘引の方便也。眞實には。別に甚深の義 |
J09_0242B19: | あり。或時門弟等。二十人を密室にあつめて。相傳し |
J09_0242B20: | 玉ひしに。淺智の類は。性鈍にしていまださとらず。 |
J09_0242B21: | 利根の輩わづかに五人。此深法を得たり。我其一人 |
J09_0242B22: | なりと云て。口稱念佛を謗りて。別に奧深き秘義あり |
J09_0242B23: | と。邪勸をなし上は佛祖の大悲に背き。下は衆生の |
J09_0242B24: | 安心をみだる。されば道心ありて。正義を守る御弟 |
J09_0242B25: | 子方は。悉く是をいたみ歎き玉ふ。中にも鎭西上人。 |
J09_0242B26: | 嫡傳相承の御ことなれば。授手印。名義集。名目問答。三 |
J09_0242B27: | 心要集等に。破釋し。誓言に及び玉ふことも度度なり。 |
J09_0242B28: | 又大師至て此ことを歎き玉ふ故に。光明房。基親卿等 |
J09_0242B29: | へ玉はる御答書に。天魔なり。破旬なり。獅身中の蟲 |
J09_0242B30: | なり。附佛法の外道なり。往生極樂のあだ敵なりと誡 |
J09_0242B31: | めて。誓言をも添玉ひ。又鎭西上人への御答には。御 |
J09_0242B32: | 邊に平生傳へしより外に。奧深き。別義あらば。毎日 |
J09_0242B33: | 六萬遍の日課念佛の功を失ひ。三惡道に墮せん。釋迦 |
J09_0242B34: | 彌陀を以て證とす等と。恐ろしき誓言に及ばせ玉へ |