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長円寺

提供: 新纂浄土宗大辞典

ちょうえんじ/長円寺

京都市下京区中堂寺西寺町。延命山。京都教区№一六五。慶長一三年(一六〇八)、大誉清厳が開創した。開基は板倉勝重と伝わる。長円寺開山に先立つ天正年間(一五七三—一五九二)、清厳は清水寺観音の霊告を蒙り、長らく比叡山にあった聖観世音菩薩を当地に遷座した。この聖観世音菩薩源信が長徳四年(九九八)の疱瘡流行を止めた際に彫刻したものだという。洛陽三十三所観音巡礼の第二四番札所。


【資料】『蓮門精舎旧詞』四五(続浄一九)、『浄土宗寺院由緒書』上(『増上寺史料集』五)、『拾遺都名所図会』一(『新修京都叢書』七、臨川書店、一九六七)


【執筆者:加藤弘孝】