袈裟の被着法の一つ。袈裟を両肩にかけて覆う作法をいう。通両肩つうりょうけん、通披つうひともいう。一般的に袈裟は右肩を出して恭敬の意を表す偏袒右肩へんだんうけんの形で被着する。通肩は福田の相を示し、乞食・坐禅・誦経・経行などの場に用いる。浄土宗では袈裟を被着するときに、一旦この形をとる。小五条は通肩の法によって被着する。
【参照項目】➡偏袒右肩、小五条
【執筆者:中野晃了】