一定の場所を静かに往復あるいは旋回して歩くこと。Ⓢcaṅkramaなど。禅宗では「きんひん」という。座禅をして眠気を催したとき、または身体を調整するために軽い運動をするときに、その近くの一定の場所をゆきつ戻りつすること。『阿弥陀経』には「食事じきじをもって、還かえって本国に到って、飯食し経行す」(聖典一・三一七/浄全一・五三)とある。
【執筆者:坂上典翁】