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起工式

提供: 新纂浄土宗大辞典

きこうしき/起工式

建築儀礼の一つ。建築着工に際して無事竣工することを念じる儀式。神道儀礼では、釿始祭ておのはじめのまつりといい、木造こづくり始祭、手斧ちょうな始祭ともいう。工匠が釿(手斧)で用材を作り始める儀式。荘厳地鎮式に準じる。壇の正面に、用材(一本)を敷木(枕木)に載せておく。用材は本堂などの重要な部分の材木で、中央に立てる柱・棟木・梁などをいう。起工式儀礼地鎮式に準じて三部構成で、仮本堂起工式挙行の旨を奉告し(序分)、式場で用材を洒浄してから匠長の儀礼(墨指・墨打・釿打・鉋の儀)を行い(正宗分)、仮本堂で無事円成の奉告の回願を行う(流通分)。


【参考】『江東浄青 法式講習会資料集』二(東京教区江東組、一九八八)


【参照項目】➡地鎮式


【執筆者:西城宗隆】