せっかいずいもんき/説戒随聞記
一巻。内題は『瓔珞和上説戒随聞記』。江戸瓔珞庵敬首撰。享保一八年(一七三三)一一月二五日の成立。菩薩戒について、大慈悲門を説く「教起」、円頓戒と菩薩戒の名義を説く「戒名」、浄土宗の戒体が無作色であることを説く「戒体」、名は大乗であるも相は小乗であることを説く戒の「宗旨」、戒教・戒機・戒法・戒行・戒相・戒徳・治国国家の功徳・故事・末世救弊・勧誘を説く「雑料簡」の五門を立てて述べる。浄土宗における戒律復興運動の先鞭的書。
【所収】続浄一二、仏全七二
【執筆者:髙橋寿光】