納棺のときに唱える偈文。「引接安養極楽界いんじょうあんにょうごくらっかい 当証菩提正覚位とうしょうぼだいしょうがくい」。出典不詳。『浄土苾蒭びっしゅ宝庫』下では「入棺偈」という(一一ウ)。「弥陀の安養極楽世界に引接せられ、当に菩提正覚位を証すべし」との意。納棺中は一唱一下の念仏(摂心念仏)を称え、納棺が終わった際に犍稚かんちを用いずに、この偈文を三唱して十念を称える。
【参照項目】➡納棺
【執筆者:佐々木敬易】