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稚児

提供: 新纂浄土宗大辞典

ちご/稚児

乳子の意で、児とも書く。赤ん坊、乳飲み子、子ども。転じて、寺院に預けられ、学問や礼儀作法を習いながら、給仕等の雑務をこなした少年をも指すようになった。


【執筆者:編集部】


寺院法会などで、額に「くらいぼし」をつけて化粧を施し、冠をかぶり、美しい装束を着けて行列に加わる子どものこと。天童ともいう。増上寺では、御忌会期間中、唱導師の練行列に加わる。一般の寺院でも、落慶式晋山式の練行列にこの稚児行列を行うことがある。行列後に、仏の加護と知恵を頂き、身体健全・学業成就などを念じて導師などから灌頂洒水を受ける。


【執筆者:中村瑞貴】