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皇威宣揚祈願会

提供: 新纂浄土宗大辞典

こういせんようきがんえ/皇威宣揚祈願会

国威を内外に宣揚するための法要。国威宣揚祈願会、戦勝祈願会とも称した。本尊前に天皇尊牌を安置し、国歌斉唱、宮城遥拝をし、皇威八紘はっこうに輝き皇恩四方よもあまねからんことを祈願する法要。昭和一六年(一九四一)六月「浄土宗報国会」が結成され、挙宗大政翼賛体制に邁進した。同年一二月八日には戦勝祈願会が行われ、毎月一日を興亜奉公日、八日を戦勝祈願会、一五日を同祈願念仏日、二五日を一宗精進日として必勝信念の昂揚など戦時に有効な布教体制をとり、戦争協力体制に進んでいった。『法要集』(昭和一四年版)に制定された法要で、戦後に廃絶。太平洋戦争時の出兵(入営)のときには「武運長久」の祈願が行われた。


【参考】『浄土宗宗議会 百年の歩み』(浄土宗宗議会、二〇〇一)


【執筆者:西城宗隆】