まんくう／満空
享保四年（一七一九）七月一一日—寛政八年（一七九六）七月九日。中蓮社現誉身阿在心。増上寺五一世。生国は播磨国印南郡志方町（兵庫県加古川市）。氏姓は蔭山氏。増上寺学頭、鴻巣勝願寺三三世、飯沼弘経寺五一世、鎌倉光明寺七四世を経て、天明三年（一七八三）九月二五日増上寺五一世に就任。同年焼失した方丈・装束所の復興に尽力。幕閣・大奥女官の帰依厚く、学僧としても名高い。著書に『現騰録』六〇巻がある。寛政二年（一七九〇）三月隠退。
【資料】『三縁山志』（浄全一九）
【参考】『大本山増上寺史』本文編（大本山増上寺、一九九九）
【執筆者：中野真理子】
