ほうぞうじ/法蔵寺
愛知県岡崎市本宿町。大神光二村山聖衆来迎院。浄土宗西山深草派三河三檀林の一つ。朱印地八三石。大宝元年(七〇一)行基の開山と伝えられる。至徳二年(一三八五)洛陽円福寺三世尭恵門下の教空尭雲龍芸が、所化五十余人を引き連れて三河国山中郷(岡崎市本宿町)に移住し、真言宗出生寺を改宗して再興。三河地方への西山深草派伝播の礎となった。松平親氏をはじめ松平家の信仰厚く、徳川家康は幼少時、叔父でもある七世教翁洞恵の元で手習いしたとされる。境内には家康の父広忠の墓碑や、新撰組近藤勇の首塚がある。
【参照項目】➡浄土宗西山深草派
【執筆者:稲田廣演】