京都市東山区林下町。京都教区№一四〇。当地にはもと親鸞の廟堂および本願寺があったが、慶長九年(一六〇四)の知恩院境域の拡張に伴い移転した。その跡地に、知恩院再建普請奉行の竹村九兵衛(崇泰院勝誉道清居士)によって、当院が建立開基された。本堂裏には今も親鸞の墓趾がある。本尊の阿弥陀如来立像は源信の作で、九条兼実から親鸞、さらに覚信尼へと伝えられ、当院に安置されたという。
【参考】『知恩院史』(知恩院、一九三七)
【執筆者:齋藤蒙光】