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大谷旭雄

提供: 新纂浄土宗大辞典

おおたにきょくゆう/大谷旭雄

昭和九年(一九三四)九月九日—平成一八年(二〇〇六)七月一一日。法蓮社徹誉観心主水。大正大学名誉教授。東京深川重願寺に父・大谷玄旭、母・フデの二男として生まれる。昭和二〇年(一九四五)三月一〇日東京大空襲により、父、母、兄姉を失う。同三二年大正大学仏教学仏教学科卒業、同三八年大正大学大学院を満期退学後、同四七年より大正大学・専任講師となり、以後平成一六年(二〇〇四)三月まで助教授・教授として後進の指導に尽力をした。専門は鎌倉期の浄土教。また、仏教双六の研究も行った。『聖聡上人典籍研究』(大本山増上寺、一九八九)の編集に携わり、共著に『浄土仏教の思想 七』(講談社、一九九三)などがある。遺稿集として『法然浄土教とその周縁』乾・坤(山喜房仏書林、二〇〇七)があり、浄土学四四(二〇〇七)に「特集 大谷旭雄教授を偲ぶ」が収められている。


【執筆者:大谷亮雄】