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吉水講

提供: 新纂浄土宗大辞典

よしみずこう/吉水講

浄土宗詠歌和讃および舞の普及を目的として設立された講組織。浄土宗宗務庁内に事務所をおく。昭和二一年(一九四六)八月一日付で浄土宗詠唱師・教導師吉水講に関する規定を制定。名称は法然が京都で住していた地域に因む。組織は総本部と支部。事業は教材の研究と発表および刊行、教司養成と検定、指導者の派遣などを行っている。同二二年一二月、一宗分派の際に講活動は本派に継続、近畿地区を中心に普及。同三七年の一宗合同後は全国的展開を迎え、同三八年三月と同四五年三月八日の講規程施行を改定、同四九年八月二七日の理事会にて浄土宗吉水講の名称も確立をみた。知恩院吉水講総本部をはじめとし、同五七年四月一二日に増上寺、平成一七年(二〇〇五)四月一日に善導寺の総本部がそれぞれ発足し、これらを拠点として全国支部を統轄教化実動している。


【参照項目】➡吉水流詠唱


【執筆者:松濤基道】