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兼行人往生

提供: 新纂浄土宗大辞典

けんぎょうにんおうじょう/兼行人往生

浄土往生正行である称名念仏を修しながら、他の種々の雑行をも修しているものが往生を遂げること。法然は『三心料簡』に「念仏と余善兼行の者に亦二有り。念仏の方に心重きは余行をまじうとも極楽に生ず。余行の方に心重きは念仏すけとすとも懈慢に生るべし」(昭法全四五〇)として、兼行の比重によって往生の得否を説いている。しかしこの兼行人の往生の可否については法然門下において種々に議論される。


【執筆者:兼岩和広】