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六波羅蜜寺

提供: 新纂浄土宗大辞典

ろくはらみつじ/六波羅蜜寺

京都市東山区五条通大和大路上ル東。真言宗智山派。西国第十七番札所。空也によって応和年間(九六一—九六四)に創建。もとは西光寺の名であったが、空也没後、二世中信が六波羅蜜寺改名し天台別院とした。後に真言宗となり現在に至る。十一面観音立像(国宝)・地蔵菩薩立像・空也上人像・平清盛坐像(以上、国重要文化財)他、重要有形民俗文化財の泥塔・皇服茶碗他、重要無形民俗文化財の「空也踊躍念仏」等がある。


【資料】「六波羅蜜寺縁起」(宮内庁書陵部編『図書寮叢刊伏見宮家九条家旧蔵諸寺縁起集』明治書院、一九七〇)、『伊呂波字類抄』(「古辞書音義集成」一四、汲古書院、一九八六)、「六波羅蜜寺由緒記」(元興寺仏教民俗資料研究所編『六波羅蜜寺民俗資料緊急調査報告書』第二分冊、一九七二)、『豊山伝通記』中本(仏全一〇六)


【参考】村山正栄編『智積院史』(弘法大師遠忌事務局、一九三四)、小林盛得「六波羅蜜寺創建考」(『日本歴史』一三三、一九五九)、『京都府史蹟勝地調査会報告』七「六波羅蜜寺」(臨川書店、一九八三)、川崎純性・高城修三『六波羅蜜寺』(淡交社、二〇〇七)


【執筆者:米澤実江子】