はっしょうどう/八正道
さとりを得るための八つの実践法。八聖道、八支聖道、八聖道分、賢聖八品道などともいう。すなわち正見(かたよらない見方)・正思惟(かたよらない考え方)・正語(かたよらない言説)・正業(正しい行い)・正命(正しい生活)・正精進(正しい努力)・正念(正しい思念)・正定(正しい禅定)の八を指す。これらは、さとりを得るための実践法である三十七道品にも含まれている。八正道は仏教における実践論の基本であり、阿含経典では、八正道とは修行者の実践法であること、また四諦中の道諦を具体的に表すものとして説かれる。さらに、苦を滅するために八正道を修すべきであるとされる。
【参照項目】➡四諦、中道、菩提分法
【執筆者:石田一裕】