にゅうじちょう/入寺帳
江戸時代、浄土宗僧侶になろうとする者が檀林に入り名前を登録した台帳。修行僧の入寺規定は、関東十八檀林では一五歳以上で「浄土三部経」が読める者となっており、また名越派では二〇歳が上限となっている規定以外定まっていない。記載は、はじめは簡単であったが、次第に入寺の日付・所化名・所属寺院名と師僧名・所属学寮名・修学段階等が記載されるようになった。
【参考】宇高良哲「浄土宗名越派檀林の僧侶養成」(『水谷幸正先生古稀記念論文集 仏教教化研究』思文閣出版、一九九八)
【参照項目】➡入寺、関東十八檀林
【執筆者:𠮷水成正】